Elena Fischer-Dieskau(その1)
TIDALでクラシックの新譜をチェックしていて、
目に飛び込んできたのは、モノクロのジャケットだった。
きりっとした顔付きの女性が写っている。
iPhoneで見ていたので、表示される写真は小さく、
パッとみて、最初は歌手? と思った。
名前をみたら、Elena Fischer-Dieskauとある。
よけいに歌手と思ってしまった。
ピアニストだった。
Elena Fischer-Dieskauは、
名前からわかるようにディートリッヒ・フッシャー=ディスカウの孫にあたる。
収録されているのは、ブラームスの七つの幻想曲、二つのラプソディ、
それからシューマンのクライスレリアーナである。
日本での発売は6月30日とのこと。
この数ヵ月、TIDALでフランスの女性ピアニストをけっこう聴いてきた。
昔と違い、いまの時代、国の違いによって演奏スタイルが、といったことは、
あまりいえなくなってきたのかもしれないが、
Elena Fischer-Dieskauの演奏を聴いていると、ドイツのピアニストだ、と強く感じる。
それとも祖父のディートリッヒ・フッシャー=ディスカウの血なのか。
いまのところ、一枚だけである。
これからどんな録音をしてくれるのかも知らない。
エレナ・フッシャー=ディスカウのブラームスとシューマンを聴いていて、
ベートーヴェンとバッハを聴いてみたい、と思っていた。
この人のベートーヴェンとバッハは、どんな感じなのだろうか。
この数ヵ月聴いてきたフランスのピアニストで、そんなふうにおもったことはなかった。
音楽の骨格の違いゆえか。