ヨッフム/シュナダーハンのベートーヴェン
一週間前のaudio wednesdayでは、アナログディスクのみをかけた。
リクエスト以外のディスクは、すべて野口晴哉氏のコレクションから選んでいる。
輸入盤を中心に選んだ。
その中の一枚が、ヨッフムとシュナイダーハンによるベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲だった。
野口晴哉氏のコレクションを眺めながら、この盤、聴いたことがないことに気づいて選んだ一枚。
協奏曲をそれほど好んで聴かない。
もちろんまったく聴かないわけではなくて、好きな演奏家の録音ならば聴くけれど、
積極的にいろんな演奏家の録音を聴いているわけではない。
そんな協奏曲への接し方をしているものだから、この盤(ヨッフムとシュナイダーハン)も聴いていなかった。
聴いていなかったから、その存在を知らなかったわけではない。
知っていたけれど、聴いていなかった。
初めて聴いて、ヨッフムはやはりいい指揮者だな、と感じていた。
ヨッフムは、昔から聴いている。
それでもヨッフムの良さがわかるようになったきたのは、ある程度、齢をとってからだった。
昔(21のころ)、伊藤先生の仕事場で、モーツァルトを聴きたいと言ったところ、
伊藤先生がかけてくれたのは、コリン・デイヴィスの盤だった。
伊藤先生の仕事場に、モーツァルトの交響曲のレコードがどれだけあったのか、
どういう盤があったのかは、これ以外まったく知らない。
正直、コリン・デイヴィス? と思っていた。
でも、いまならわかる。
同じように、いまヨッフムの良さを噛みしめている。