パッシヴ型フェーダーについて(その10)
パワーアンプの中には入力レベルを可変できるモノがある。
ポテンショメータで可変するもの、切り替えスイッチによるモノなどがある。
パッシヴ型フェーダーの接続による音の違いを確認していた時に使っていたのは、マッキントッシュのMC2500だった。
MC2500は左右独立の連続可変のレベルコントロールを持つ。
なのでCDプレーヤーの出力をパッシヴ型フェーダーも通さずに直接MC2500に接ぐ。
パッシヴ型フェーダー使用時では、
CDプレーヤーとパッシヴ型フェーダー間、パッシヴ型フェーダーとパワーアンプ間に、それぞれラインケーブルが必要になる。
CDプレーヤーとパワーアンプを直結すれば、ラインケーブルも一組で済む。
この時は、ラインケーブルは同じモノで揃えた。既製品のケーブルなので、
パッシヴ型フェーダーを介した時よりもラインケーブルの全長は少し短くなる。
それから接点も少なくなる。
短絡的に捉えるならば、パッシヴ型フェーダーを介するよりも音は良くなるはずだった。
けれど、こちらの期待に反して、全体的に冴えない。
この時、一緒に聴いていたO君も首を傾げるほどに、冴えない音へと変化した。
なので、またパッシヴ型フェーダーを介する。
やはり、こちらの方がいい。
介さない方がいいはず、という先入観は、私にもO君にもあった。にも関わらず、の結果である。
ここで試したのは三つの音。
CDプレーヤーとパッシヴ型フェーダー間のケーブルを短くした音、
パッシヴ型フェーダーとパワーアンプ間のケーブルを短くした音、
パッシヴ型フェーダーを介さずにパワーアンプと直結した音。
ここでの結果から推測できることがある。