プリント基板の寿命
真空管全盛期の真空管アンプには使われていなかったが、
トランジスターアンプになってからは、プリント基板が当たり前として使われているし、
真空管アンプにも使われるようになってずいぶん経つ。
古いアンプを修理した、という記事や投稿を見ても、
プリント基板については、ほとんど書かれていない。
悪くなった部品を交換した、とはあっても、プリント基板に関しては、まず記述はない。
けれどプリント基板にも寿命はある。
以前から気になっていたことで、インターネットで検索しても、
プリント基板の寿命についてはっきりしたことは見つけられなかった。
プリント基板の材質、品質によっても当然、寿命は違ってくるし、
使用条件によっても影響を受ける。
この使用条件は、筐体設計に関係してくることと、
ユーザーの使い方に関係してくるとがある。
筐体内温度がかなり高温になり、
しかも温度変化の大きい部屋に置いていたり、
埃が多く湿気も高い部屋で使用してたりすれば、
寿命は、高信頼性のプリント基板であっても短くなるのは容易に想像できる。
実際に、プリント基板のパターン(銅箔)が剥れることはある。
プリント基板の寿命は、何年とは言えない。
それでもプリント基板の劣化はいつかは起こる。