Date: 10月 29th, 2025
Cate: ユニバーサルウーファー
Tags:

ウーファーの条件(その3)

いまどきのスピーカーの出力音圧レベルがあたりまえになっている人は、
スピーカーの変換効率はどのくらいなのか、わかっているのだろうか。

スピーカーの変換効率は、相当に低い。
93dB/W/mで1%の変換効率でしかない。

いまでは90dB以上のスピーカーは高能率と言われたりするが、93dBといえば、JBLの4343がそうだった。

15インチ口径のウーファー、10インチ口径のミッドバス、ホーン型のミッドハイとトゥイーターという構成で、
フロアー型だった4343は、ブックシェルフ型並の出力音圧レベルと言われたりした。

四十年ほど前は93dB/W/mは高能率ではなかった。

変換効率が1%ということは、アンプからの信号の99%は音に変換されず熱になっている。

その熱が音に影響しないのであれば、こんなことを書いてはいない。

アコースティックエナジーのAE2のエキスパンドされたかのような音を思い出すと、4343でも音の伸びをあるレベルから抑えられていたのだろう。

熱対策を十分に行っているスピーカー、つまりAE2の音の伸びこそ、本来の鳴り方なのかもしれない。

Leave a Reply

 Name

 Mail

 Home

[Name and Mail is required. Mail won't be published.]