Date: 3月 24th, 2022
Cate: コントロールアンプ像
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パッシヴ型フェーダーについて(その6)

完璧なリスニングルームも完璧なスピーカーシステムも、
いまのところ存在していない。

完璧でないリスニングルームに、完璧でないスピーカーシステムを置く。
つまりリスニングルームとスピーカーシステムの相性によっては、
クセの強い音、特に低音が鳴ってくることもある。

そういう場合にどうするのか。
リスニングルームを建て替えることができれば、それが一番の解決法だが、
多くの人がやれる方法ではないし、建て替えたリスニングルームにおいては、
また別の相性の問題が発生するかもしれない。

ならばスピーカーシステムを買い替えるのか。
リスニングルームの建て替えよりは、ずっと現実的なのだが、
そのスピーカーシステムがずっと憧れてきて、やっと手に入れたモノであれば、
そんなに簡単に買い替えできるわけでもない。

リスニングルームの建て替えもスピーカーシステムの買い替えもダメだとしたら、
ルームチューニング、音響パネルと呼ばれている製品を、あれこれ買ってきては試すのか。

うまくいけば効果は十分得られるだろう。
市場にはいくつもの音響パネルがある。

こんなに効くのか、と驚くモノもある。
けれど、中にはそうではないモノもある。
それにこれらの製品の外観も、また無視できない。

その見た目が許せるモノとそうでないモノとがあるし、
どんなに効果があるとわかっていても、そういった製品で壁を埋め尽くそうとは思わない。

選択肢はまだある。
グラフィックイコライザーである。

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