THE BLUE NOTE STORY(その3)
映画“THE BLUE NOTE STORY”、
最終日の今日、やっと観てきた。
それまでは午前と午後の二回上映だったのが、
3月18日からは午前中一回のみになっているため、
なかなか都合がつかずにぎりぎりになってしまった。
アップリンク吉祥寺は、パルコ吉祥寺の地下二階にある。
アップリンクの前は、そこは書店だった。
吉祥寺に寄るときは、その書店によく行っていた。
この書店が閉店してからはパルコに行くことも極端に減ってしまった。
なので大型のシネマコンプレックスとは、映画館としてのつくりが違う。
天井も高くないし、おおがかりな音響装置があるわけでもない。
ただしスピーカーは田口音響製である。
それに上映中に立って歩く人がいると、その人の影がスクリーンに投影される。
今日はそうだった。
遅れて入ってきた人の影が、スクリーンを横切る。
しかも、この人、完全に終了していないときに出て行ったものだから、また影が横切る。
帽子のシルエットが同じだったから、同じ人のはずだ。
“THE BLUE NOTE STORY”は、熱心なジャズの聴き手ではない私が観ても興味深かった。
いずれストリーミングでも観れるようになるだろうから、その時は観てほしい。
私が個人的に印象に残っている、というか、
いわれてみると、たしかにそうだ、と感じたのは、
ブルーノートは録音しレコードを出すことで、
アメリカの公民権運動の一翼を担っていた、というところだ。
そういう見方をしたことがなかっただけに、
この時代、リアルタイムにブルーノートのレコードを聴いてきた人は、
どう思っているのだろうか──、
そのことが知りたくもなった。
今日(3月24日)は岩崎先生の命日である。
岩崎先生は、この映画にどんな感想をもたれただろうか。