コントロールアンプと短歌(その11)
最初は、新たなタイトルをつけて書き始めようと考えていたことを、
ここで書いていくことにした。
昨晩、アキュフェーズのモデルが四機種やってきたことは、すでに書いているとおりだ。
その中に、DC330がある。
DC330は、アキュフェーズが1999年に発表したデジタル・コントロールアンプだ。
DC330が、アキュフェーズ初のデジタル・コントロールアンプではない。
1996年にDC300を発表している。
私にとって、DC330は自分のモノとして使う初めてのデジタル・コントロールアンプである。
なにをもってデジタル・コントロールアンプというのか。
D/Aコンバーターを搭載していれば、そういえるのか。
デジタル入力をもつだけでも、そういえないことはないけれど、
ここでのデジタル・コントロールアンプは、
もっと積極的な意味でのデジタル・コントロールアンプとして、である。
となると、まず私が触れた最初のモデルは、
ヤマハCX10000となる。1986年に登場している。
このころは、まだステレオサウンドで働いていたから、 CX10000はじっくり触ったし、
音もけっこうな時間、聴くことができた。
けれど、その時の私の意識として、CX10000をデジタル・コントロールアンプとしては捉えていなかった。
かといってD/Aコンバーターを搭載しただけの安易な製品と感じたわけでもなかった。
CX10000は意欲作といえた。
それでも、いまふりかえってみても、やはりデジタル・コントロールアンプとは感じていない。
1986年といえば、まだSACDはなかった。
デジタルのプログラムソース機器といえば、CDプレーヤーのみで、
DATの登場は1987年である。
そういう時代のCX10000だから、
もし登場が数年あとになっていたら、コンセプトはかなり違っていたかもしれない。