10月13日(2021年)
三年が経った。
一年前に、二年が経った、と、
二年前には、一年が経った、と書いている。
二年前には、
短いようで長く感じた一年だったし、
長かったようで短くも感じた一年が過ぎた。
この一年で、オーディオ業界、オーディオ雑誌は、
何か変ったのかといえば、何も変っていない、といえるし、
変っていないのかといえば、よい方向には変っていない、としかいえない──、と書いた。
一年前には、
インターナショナルオーディオショウの前身、輸入オーディオショウは、
菅野先生の提案から始まっている。
いまでは、そのことを知らないオーディオ関係者も多いことだろう──、と書いた。
この一年は──、
何を書こうかと、少し考えた。
いくつかのことが浮んできたけれど、結局、これを書くことにした。
別項で書いている「不遜な人たちがいる」である。
不遜な人たちが目立つようになってきた、と感じている。
菅野先生の不在が、不遜な人たちの野放しにつながっている。
もう誰も、そんな人たちに何かをいうことをしなくなったのではないか。
ここでいうところの不遜な人たちは、いわばクライアントである。
メーカーの人間である。だからだろう……。