メリディアン ULTRA DACと青春の一枚(その8)
グラシェラ・スサーナのアルバムは、ほぼ全て、私にとっても青春の一枚といえる。
アナログ録音で、LPで聴いてきたスサーナのアルバムは、
十代を青春というのであれば、どれもが青春の一枚である。
グラシェラ・スサーナのアルバムで一番売れたのは、「アドロ/サバの女王」である。
ミリオンセラーと聞いている。
この「アドロ/サバの女王」を録音した時、スサーナはまだ十代だった。
そのことをこれまで長いことスサーナを聴いてきたけれど、意識したことはなかった。
カセットテープで聴いていた時も、LPで聴いていても、
CDで聴くようになっても、意識したことはなかった。
それがMQA-CDを、メリディアンのULTRA DACで、スピーカーはフランコ・セルブリンのKtêmaで聴いて、初めて気づいた。
喫茶茶会記でもアルテックのシステムで、ULTRA DACで、
スサーナのMQA-CDは聴いている。
けれど、その時はスサーナが十代とは意識しなかった。
Ktêmaというスピーカーを通じて、初めて気づいた。