DBシステムズ DB1+DB2がやって来る(その6)
差動回路でも対称回路でもないのであれば、基本的なエミッター接地回路なのか。
当時、中学生の知識ではここまでだった。
仮にエミッター接地回路だとして、ステレオサウンド 42号で語られているような音が出せるのか。
回路だけで音が決まるわけではないことは、すでにわかっていたけれど、それでも……、と疑問は残る。
それから、それほど経たないうちにJBLのSG520の回路図を何かで見た。
SG520とペアとなるパワーアンプ、SE400Sは差動回路を採用しているが、SG520はそうではない。対称回路でもない。
その頃はまだSG520の音を聴く機会はなかったけれど、その音については、いくつか読んでいた。分解能に優れた音のコントロールアンプだとわかる。
エミッター接地回路でも、設計時代、コンストラクション、部品選定によって、そういう音が出せるのか──、と思いつつも、すぐにはSG520の回路のユニークさに気づかなかった。
パッと見は、大きな特徴はないように見えるけど、少し注意してみると、NPNトランジスターではなくPNPトランジスターが初段に使われていることがわかる。
えっ? と思いきちんとSG520の回路図を見る。
差動回路や対称回路では、正負二電源となる。エミッター接地回路だと正電源のみとなる。
SG520は正電源のみなのではなく、負電源のみなのに気づく。
DB1+DB2も、そうである。