Date: 8月 4th, 2026
Cate: 戻っていく感覚
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DBシステムズ DB1+DB2がやって来る(その5)

ステレオサウンド 42号の新製品紹介で、井上先生と山中先生の対談を読めば、多くの人がDB1+DB2の音を聴いてみたい、と思っただろうと、私は勝手に思っている。
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山中 こうした機能本位の、考え方によっては非常に強烈でものすごいコンストラクションを見ると、製作者のはっきりしたポリシーが感じられますし、一本筋が通ってるユニークな製品である事は確かです。
 音そのものも、そうしたコンストラクションと非常に共通した点が多いように思えます。このアンプの音の特徴は、切れ込みの良さ、鋭い立ち上がり、低域の締まり具合にあって、たとえばAGIの非常に繊細な切れ込みに対して、もっと深さと鋭さをあわせて持った方向に掘り下げていったという印象です。
井上 AGIの方が音的にはやや古いタイプになってしまったのではないかという感じさえしてきますね。AGIが日本かみそりの切れ味を持っているとしたら、DBシステムズは両刃のカミソリの刃という感じでシャープさがあります。ですから、AGIの音が本当に好きな人にとっては、ちょっと抵抗が出てくるかもしれません。どちらも、同じ方向で追求していった音だと思いますが……。
山中 直截すぎるところがあるでしょう。切れ込みが本当に鋭いとさっきもいいましたけど、音の一つ一つが非常に尖鋭に聴こえてくるところは、今までのいかなるコントロールアンプからも得られなかったものですね。
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これを読んで聴きたいと思ったし、いったいどんな回路なのだろうかとも、あれこれ想像した。といっても当時中学三年生だった私の知識では、たいしたことは何もわからなかったが、それでも想像するのは楽しかった。

DB1+DB2の回路について、少しだけわかったのは、ステレオサウンド増刊「世界のコントロールアンプとパワーアンプ」(1978年発行)によってである。
上杉先生がここのアンプの解説を担当されていて、DB1+DB2のところに《同社発表によると「差動アンプもコンプリメンタリー方式も使わぬカスコード・アンプによる構成」となっている》とある。

これだけの情報では、ほとんどわからないにも近いが、それでも差動回路を使っていないことだけはわかる。ならばどんな回路なのか。
この時代のアンプの大半は差動回路を採用していた。コンプリメンタリー(対称回路)でもないのならば、昔ながらの回路なのか。

DB1+DB2の回路は、JBLのSG520に近いことが、数年経ってわかった。

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