DBシステムズ DB1+DB2がやって来る(その4)
瀬川先生のオーディオ・ティーチインでは、試聴が終ったら、リクエストに応じてくれていた。
この時、パワーアンプの一台がパイオニアのExclusive M4だった。パイオニア純正の組合せ、Exclusive C3との音も良かったけれど、
Exclusive C3よりも繊細でもっと切れこみの鋭いコントロールアンプとだったら、どういう音になるのか──、それを聴きたかったから、DB1+DB2とExclusive M4の組合せを希望した。
瀬川先生も、いい組合せだと言ってくれた。アピアランス的にはアンバランスといえる組合せでも、鳴ってくる音は良かった。
ステレオサウンドの試聴室で聴いたDBR15Bの音よりも、私の耳には、この時の音のほうが、記憶として鮮明に残っている。
DBシステムズのアンプが、現在、どの程度の評価を得られるのか──、といえば、なかなか難しいところがある。
古いDB1+DB2だと五十年ほど、製造されてから経っている。
使用状況によって、経年劣化は違ってくる。修理がなされているのかどうかでも違ってくる。シリアルナンバーが近い個体であっても、同じ音を聴かせてくれる保証はほとんどない。
だから誰かに薦める気はない。
それでも落札したのは、当時の定価の十分の一以下だったことも大きいが、オーディオに興味を持って、この世界に入って今年で五十年。
さまざまな影響を受けてきた。その全てをふり返って確認していくことは無理でも、いくつかはやっていけるし、やっていきたい。