真珠の耳飾りの少女(その2)
その混雑ぶりがニュースにもなったフェルメール展だが、私が行った16日の18時30分の回は、それほどひどくはなかった。
一時間ほど前に中之島美術館に着くと、予約時間ごとに列に並ぶ。ここで、かなり待つのかと思っていたら、時間前から列が動き、五階の入り口に着いたのは18時15分くらいだった。
いくつかのブースになっていて、当然だけれども、「真珠の耳飾りの少女」は最後のところに飾ってある。そこには、「真珠の耳飾りの少女」だけがある。
ニュースでご覧になった方も多いだろうが、ここには長いスロープが設けられていて、徐々に、そこへと近づくようになっている。
最前列で正面から鑑賞できる時間は短いが、少しずつ近づいて観ているわけだから、そう短いわけでもない。
正面での「真珠の耳飾りの少女」の印象よりも、私には、その後の印象の方が強かった。
最前列まで行くと、「真珠の耳飾りの少女」に向かって右側から左側への出口へ向かう。出口へと数歩あるいてから、ふとふり返った。
「真珠の耳飾りの少女」は正面を向いているわけではなく、左斜めだから、ふり返った時に、目が合った、そう感じてしまった。どきっ、とする。
「真珠の耳飾りの少女」の目、唇、耳飾りが、正面で最前列での時よりも、色鮮やかに感じられた。
このことがあったから、よけいに「鮮度」を感じたともいえるのかもしれない。