2026年ショウ雑感(その22)
インターナショナルオーディオショウ初日の、今井商事のブースで、是枝重治氏は、カラヤンの「薔薇の騎士」をかけられた。
Qobuzには、カラヤンの「薔薇の騎士(EMI録音)」は、CDと同じスペック(44.1kHz、16ビット)の他に96kHz、24ビットがある。
最初に44.1kHz、それから96kHz。ここでの大人っての違いを聴きながら、私が思い出していたのは、五味先生の文章だった。
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私は息をのんで聴き惚れた。ヴァイオリンのユニゾンだけは高音域で、のびきらぬ憾みはあるが、レコードがH氏のは国内盤だからプレスの微妙な差も影響しているか知れない。こればかりは英国盤で聴かないと確かなことは言えないが、それにしても、何という緻密な音だろう。
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五味先生の書かれたものを読んできた人ならば、どこからの引用なのか、すぐにわかる。
ステレオサウンド 47号から再開されたオーディオ巡礼で、ステレオサウンド社長(当時)の原田 勲氏のリスニングルームの回からだ。
ヴァイタヴォックスのCN191をマランツのModel 7とModel 9のペア、アナログプレーヤーはEMTの927Dstにフィデリティ・リサーチのFR7を取り付けて、というシステムである。
Qobuzでの44.1kHzでの「薔薇の騎士」は、《ヴァイオリンのユニゾンだけは高音域で、のびきらぬ憾みはある》ことを感じた。
96kHzでの「薔薇の騎士」では、そういう不満がもうない。そればかりか、《何という緻密な音だろう》と聴き入っていた。