So(その5)
ずっと以前のしんどかった時期に、「赤毛のアン」を読み返したくなった。衝動に近かった。近所の書店で、「赤毛のアン」の文庫本を買って、一気に読んでしまった。
「赤毛のアン」には、続編があるのは知っていただけで読んだことはなかった。書店には全てあったから、一冊ずつ買って読んだ。
何冊目かで「アンの友達」を読んだ。
「ロイド老淑女」が収められている。
読みながら泣いていたことを思い出す。ボロ泣きだった。なぜ、こんなに──、と思うほど読みながら泣いていた。
しんどい時期に“Don’t Give Up”を聴いても流れなかった涙だ。