同軸型ユニットの選択(その32)
アルテックの604-8Gを中心としたワイドレンジなシステムの構築は、
おそらくなのだが、技術的な完成度を高めていこうとすればするほど、
604-8Gの限界もはっきりしてくるはず。
同軸型ユニットという構造、そして中高域をホーン型としたことによる制約が、
技術的に詰めれば詰めるほど、どうしても解消できない問題として残る。
そこを面白いと感じられるか、
限界が見えているから、といってその程度のモノと思ってしまうのか。
そういうところがあるから、アルテックの同軸型ユニットはスピーカーというモノ、
スピーカーシステムというモノを理解するのにつながっていると、私は思っている。
スピーカーというカラクリの面白さを、どこに見出すのか。こここそが肝心な一点のはずだ。