2024年をふりかえって(その9)
目の前に「コンポーネントステレオの世界」がある。
私が最初に手にして「コンポーネントステレオの世界」は、
1976年末に出た’77年度版だ。
「コンポーネントステレオの世界」は1981年末に出た号が最後だった。
このころ年末になると、各オーディオ雑誌が別冊を出していた。
ステレオサウンドが「コンポーネントステレオの世界」、
ステレオが「ステレオのすべて」、
ラジオ技術が「コンポグランプリ」、
オーディオ雑誌社ではないが、朝日新聞からは「世界のステレオ」が出ていた。
当時学生だった私にとって、冬休みにじっくり読める、これらの別冊の発売は、本当に楽しみだった。
中学生、高校生だったから、すべてを買えたわけではない。
楽しみにしていたのは、「コンポーネントステレオの世界」だった。
その「コンポーネントステレオの世界」が出なくなって、四十年以上経つ。
年末に別冊が出なくなって、かなり経つ。
出ないのが当たり前になってしまっている。
学生だったころ、この時期、
「コンポーネントステレオの世界」の発売を楽しみにしていたことを、
ふと思い出した次第。