Westrex Londonを鳴らしてみて(その4)
audio wednesdayを喫茶茶会記でやっていたころは、スピーカーはアルテックをベースにしたモノだった。
ウーファーの416-8Cの出力音圧レベルは、97dB/W/m。
実際に鳴らした感じも、そのくらいである。
100dBを超えるほどの高能率スピーカーではないものの、
十分、そう呼べるだけのモノではある。
メリディアン のUltra DACを最初に聴いたのは、このスピーカーだったし、
喫茶茶会記でUltra DACを聴いたのも、全て、このスピーカーを通してだった。
現在の狛江でaudio wednesdayを行うようになってから、
いくつものスピーカーでUltra DACを聴く機会、
言いかえると、Ultra DAC独自のフィルターの切替による音の違いを聴くようになった。
いまのところいえるのは、Ultra DACのフィルターの音の違いは、
明らかに高能率スピーカーの方が、はっきりと出る。
そして、判断に迷うことが少ない。
このことは私にとって非常に興味深い現象で、そういうことではないかな、という理屈はあるものの、
これから、いくつかのスピーカーで試してみてから語っていきたい。
そんなことを感じながら、ウェストレックス・ロンドンのスピーカーを鳴らしていた。
49年ぶりに鳴ったウェストレックス・ロンドンの音は、
最初から凄いと思わせるところと、個人的には、少しあれっ? と感じるところもあった。
それはおそらく長いこと鳴らされていなかったからだろう、と思いながら、
最後に、カルロス・クライバーのベートーヴェンの五番(MQA-CD)をかける。
二楽章の後半から、明らかに音が変った。