メリディアン DSP3200のこと(その6)
昨年の新製品で、オーラ・デザインのプリメインアンプVA40 rebirthがある。
VA40 rebirthの記事は、目につくかぎり読んでいる。
あることについて、誰か書いているか発言しているか、それを確かめたかったからだ。
誰も指摘していなかった。
おそらく輸入元からの資料に、そのことが記載されていなかったからなのか、
それとも内部を直接もしくは写真で見ても気づかないのか、
どちらにしろなかった。
そうだろうと思っていた。
それでも井上先生ならば、さりげなく指摘されたことだろう。
VA40 rebirthは、ステレオサウンド・グランプリを受賞している。
井上先生は、そこでの座談会で重要なことを、ほんとうにさりげなく発言される。
ステレオサウンドのバックナンバーを読み返してみれば、そのことはわかる。
わからなければ、読み手側がそれまでのレベルだというだけのこと。
VA40とVA40 rebirthは、メインのプリント基板の向きが違う。
VA40はプリント基板の上に部品という、いわゆる一般的な配置だ。
VA40 rebirthではプリント基板を裏返している。
つまりプリント基板に部品がぶら下がっている格好である。
このことは写真を見ればすぐにわかること。
そして、このことが音に与える影響は決して小さくないことは、
井上先生の試聴で何度か確認している。
でも、VA40 rebirthに関する記事で、誰もそのことを指摘しない。
できないだけなのかもしれないが、
自分の目でみて、自分の頭で考えることをやらないのだろうか。
それとも、プリント基板の向きで音は変らないという考えなのか。
昨年末に、そんなことを考えていただけに、
DSP3200について何か語られたとしたら、
ボザークのB200Yのことを話されていた可能性はある、と思っている。