同軸型ウーファー(その6)
このウェスターン・エレクトリックのバスレフ型と、
恰好としては近いものになるのが、私が考えている同軸型ウーファーである。
中心に大口径ウーファーを配置して、
その外周に小口径ウーファーを複数配置する。
大口径ウーファーの振動板の実効面積と、
小口径ウーファーの振動板の実効面積の和が同じにするのが、
実験の最初の一つの基準になる。
実際のところ、面積なのか、
それともコーン型ゆえに、その凹みの容積なのか。
容積で考えれば、外周の小口径ウーファーの数は、面積よりも増えることになる。
同軸型ウーファーは、こういう配置をするわけだから、
大口径ウーファーに15インチ口径をもってくると、かなり大型になる。
そうなると、もうスピーカーシステムとしてのウーファー部よりも、
サブウーファーとして考えるほうがいい。
それに中心の大口径ウーファーと、外周の複数の小口径ウーファーの接続をどうするのか。
この点を考慮しても、サブウーファーの方がいい。
大口径ウーファーと小口径ウーファーは、別々のアンプで駆動することになろう。
レベルコントロールが独立して行えたほうがいいこともあるし、
小口径ウーファーの接続も直列と並列を組み合わせてのものになるし、
一台のアンプで接続(駆動)するよりも、二台のアンプにしたほうが、
実験として適している。
バカげたアイディアだと思われるかもしれないが、
私としては、失敗の可能性も高いと思いつつも、
この同軸型ウーファーの実験は実現にうつしたいことの一つである。