同軸型ウーファー(その1)
同軸型ユニットはウーファーとトゥイーターを一本のスピーカーユニットにしたモノであり、
一本のスピーカーユニットで再生音域を広くカバーするためである。
つまりは同軸型フルレンジといえる。
だからステレオサウンド別冊HIGH-TECHNIC SERIES 4にフルレンジユニットとして、
いくつかの同軸型ユニットが紹介され試聴されている。
いま私が考えているのは、同軸型ウーファーである。
タイトルを間違えているわけではない。
再生音域を拡げるための同軸型ではなく、
よりよい低音を得るためとしての同軸型ウーファーは、可能性としてありうるのか、である。
同軸型ウーファーについて考えるようになったきっかけは、
別項『「言葉」にとらわれて』の(その9)で書いている、ある扇風機である。
日本のメーカーであるバルミューダは、自然な風をつくり出せる扇風機を開発・販売している。
扇風機の風に長く当りすぎていると体調を崩す、と昔からいわれていた。
バルミューダの扇風機が登場する以前には、
少しでも自然な風に近づけるために1/fゆらぎを取り入れた製品もあった。
バルミューダの扇風機はまったく発想が異る。
この扇風機についての詳細はリンク先を見ていただくとして、
低音再生のウーファーにあてはめて考えるようになっていた。
もちろん扇風機とウーファーの問題点は違う。
だからバルミューダの扇風機の解決手法がそのままウーファーに取り入れて効果があるのかについては、
いまのところなんともいえない。
それでも直感として、同軸型ウーファーということが浮んだ。