真空管アンプの存在(と取り巻いていること・その12)
現在、一応入手可能なKT88は、スロバヴァキア製、ロシア製、中国製となる。
ブランドはいくつかある。材質も内部構造も少しずつ違ったりする。
もちろん基本はKT88なのだが、どのKT88を選んだらいいのか、迷う人もいる。
現在製造されているKT88全てを聴いたことがある人は、
オーディオ関係者ぐらいだろう。
自身でいくつかのKT88を試した、オーディオ仲間のところで聴いた人でも、
何種類のKT88を聴いているのだろうか。
その中で、人は、このKT88がよかった、あのKT88はダメだった、という。
インターネット上に溢れている、そんな情報(もどき)をどこまで信用するのか。
それも人それぞれとしか言いようがない。
今回、最初からPSVANEにすることだけは決めていた。
そのPSVANE製のKT88の中から、どれにするのかは、ほぼ直観だ。
実物を手にしての直観ではなく、写真を見ただけの直観だ。
このKT88だったら、MC275に挿しても見た目がおかしくは感じないだろう。そういう直観である。
なんといいかげんな選び方と言われようが、全てのKT88を聴いて選ぶことは、まず無理。
数種類のKT88の中から選ぶにしても、その数種類のKT88を選ぶのは、何のか。
直観ではないのか。