アナログプレーヤーの設置・調整(その6)
置き台(ラック)の設置でとにかく重要なことは水平をとること、そしてガタツキなく置くこと、である。
置き台(ラック)といっても、いくつかの構造がある。脚をもつモノもあれば、
四角い開放管(ヤマハのGTR1)の形状のモノもある。
ガタツキなく設置するのに適しているのは三点支持だから、脚は三本がいい──、
とは必ずしもならない。
スピーカーシステムの設置に関しても、三点支持がもっとも良いように捉えている人、
そう謳っているメーカーもあるが、少し冷静に考えれば、三点支持が理想的であるためには条件がある。
三点支持(三本柱)のラックと比較すれば、四本柱のラックは設置場所によってはガタツキが発生し、
ガタツキを取り除くにも、少しの慣れを要する。
開放管型のモノとなると、床との接地面積はぐんと広くなるわけで、ガタツキは発生しやすくなる。
どんなに重量があってもガタツキがあっては無駄になる。
ここでは具体的な手法については書かないが、
とにかく置き台(ラック)がガタついていては、何も始めてはならない。
ガタツキがなくなれば、というよりも、ラックによってはガタツキをとる作業そのものが、
水平を確保する作業にもなってくる場合もある。