会って話すと云うこと(その24)
5月4日は、写真家の野上眞宏さんから「来なよ」と誘われていた飲み会の日だった。
行くつもりでいた。
けれど夕方、雹が振ってきて、さらに大変なことになっていた。
こんなことが起るの? といいたくなることが起っていた。
それがおさまって後片づけをしながら、
「しまった、動画をとっておけばよかった」と悔やんだけれど、
その時はそんな余裕はまったくなかった。
行けないな、と思っていた。
けれど、とりあえずなんとかした。
なんとかなれば、行こう、という気が起きてくる。
行くことにした。
片づけは完全には終ってなかったけど、行くことにした。
18時集合だったけれど、一時間ほど遅れて到着した。
私を含めて十一人集まっていた。
大半が初対面の人たち。
行ってよかった、と思った。
以前の私ならば、大変なことが起った時点で、
完全に行く気を失っていたし、取り戻すこともなかっただろう。
でも元号も令和になったし、という、どうでもいい理由をつけて、出掛けていた。
この日は日付が変る直前まで盛り上っていた。
終電の関係でお開きになったけれど、電車の心配がなければもっと遅くまで続いていたはず。
集まった人たちはみな濃かった。
こういう人たちに囲まれていると、自分の薄さを感じる。
(私は)狭い世界で生きているよなぁ……、とわかっていることを実感する。
だからこそ楽しいし、
オーディオをずっとやってきたからこそ、この場に参加できていることも実感していた。