Archive for category テーマ

Date: 9月 5th, 2018
Cate: 日本のオーディオ

日本のオーディオ、これまで(パイオニア Exclusive 3401・その4)

パイオニア Exclusive 3401がおそらく、というより間違いなく意識していたであろうJBLの4320。
サテングレーと呼ばれる塗装仕上げの4320も、
パイオニア Exclusive 3401と同じく、エンクロージュアの六面すべてグレー塗装である。

そのためエンクロージュアの単体としてはのっぺりした印象になりがちなところを、
フロントバッフルの上下をはさむかっこうでヒサシ的出っ張りがある。

この出っ張りがなければ、4320のスタイルはずいぶん印象の違うものになっていたはずだ。
4331、4333も4320と同じエンクロージュアだったが、
4331も4333もAタイプになり、この出っ張りはなくなった。

代りにフロントバッフルが別の色で塗装されることで、
全体のアクセントがはっきりとし、平板な印象にはなっていない。
しかもこの時代の4300シリーズのスピーカーは、
フロントバッフルが周囲よりも少し奥に引っ込んでいる。

ところがパイオニア Exclusive 3401はほぼ立方体に近い。
4320のような出っ張りもないし、フロントバッフルを他の色で塗装しているわけでもない。
フロントバッフルは奥に引っ込んでいない。
いわゆる面一(つらいち)である。

外観的アクセントがほとんどないといえるパイオニア Exclusive 3401において、
中音域のホーンの周囲の処理と、ホーントゥイーターがアクセントになっている。

特に中音域ホーンの上下を半円筒状のものでサンドイッチしている処理は、
なかなかのものである。

これはフロントバッフルによる乱反射を抑えるためのもの、とのこと。
ホーン型の場合、ホーンの形状、材質、精度も重要だが、
実際の使用において、ホーン開口部周囲の処理もまた重要であるにもかかわらず、
忘れがちな傾向にあるとも感じている。

パイオニアはExclusive 3401以前から、この点を忘れていない。
PT100というマルチセルラホーンのトゥイーターでも、
ホーンの上下を1/4球状のものでサンドイッチしている。

PT100のことは、八年ほど前に別項「同軸型はトーラスか」で触れている。

Date: 9月 4th, 2018
Cate: audio wednesday

第92回audio wednesdayのお知らせ(ULTRA DACを聴く)

MQAで聴けるグラシェラ・スサーナ」で書いているように、
私が中学生のときからずっと聴いてきているグラシェラ・スサーナがMQAディスクで登場する。

けれど、残念なことに発売は9月19日。
9月のaudio wednesdayの二週間後である。

メリディアンのULTRA DACで聴ける機会なのに、肝心の発売日が間に合わない。
まだ店頭に並んでいないディスクは、どうにもならない。
諦めるしかないわけだが、せっかくの機会だからなんとかしたい、と思っていた。

それでも発売元のユニバーサルミュージックに知り合いはいない。
私の友人で、ユニバーサルミュージックに知り合いがいる人もいそうにない。

ULTRA DACがじっくり聴ける、
そのことで充分ではないか、と自分に言い聞かせようとしても、
やはりULTRA DACでグラシェラ・スサーナのMQAディスクは聴いてみたい。

今回の機会を逃すと、次はほとんどないかもしれない。
世の中、そういうものである……、と思っていたら、
明日(9月5日)、聴けるようである。

Date: 9月 4th, 2018
Cate: 型番

デンオンの型番(その5)

デンオンのカートリッジの型番から始まる。
おそらくDはDENONの頭文字のはず。

ではLは、何を意味しているのか。
二年前に(その4)まで書いた時には、
ライト(light)のLではないか、というメールもあった。

昨夜、ステレオサウンド 9号の裏表紙を眺めていたら、
そこにDENON HI-LINEARの文字があった。

DL107の広告だった。
もしかすると、DLはDENON HI-LINEARなのかもしれない。

Date: 9月 4th, 2018
Cate: audio wednesday

第92回audio wednesdayのお知らせ(ULTRA DACを聴く)

明日(9月5日)のaudio wednesdayは、
メリディアンのULTRA DACを中心に行う。

すでに書いているようにメリディアンのCDプレーヤー206を、
常連のKさんが貸してくれる。
今日発送した、という連絡があった。

206を収めるちょうどいいサイズの箱がなかったため、
大きめのサイズの箱にした、とのこと。
そして、余ったスペースに、メリディアンのCDプレーヤー508も入れてある、とのこと。

206、508、ULTRA DACとメリディアンのモデルが揃う。
こういう機会は、他でもあまりないのではないか。

これまで喫茶茶会記のアルテックは、
ラックスのCDプレーヤー、パイオニアのSACDプレーヤー、マッキントッシュのSACDプレーヤー、
これら三機種で鳴らしてきた。
日本、日本、アメリカで、今回初めてイギリスのCDプレーヤー、D/Aコンバーターでの音出しである。

アルテックが、どういう表情を見せてくれるのか、
私は、こちらにも興味がある。

場所はいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。
19時開始です。

Date: 9月 3rd, 2018
Cate: Jazz Spirit

二度目のナルシス(その3)

空間プロデュースの会社に「ビートニク風に」と依頼すれば、
どんなふうに仕上がるのは想像できないけれど、なんとなくそれっぽいビートニクには、
腕のいい空間プロデュースの会社ならば仕上げるだろう。

依頼した人が納得していなくとも、
ここがこうだからビートニクなんですよ、と、細かく説明していって納得させるかもしれない。

私の勝手な想像で書いているだけだから、実際はどうなのか。
真剣にビートニクに取り組む空間プロデュースの会社もあるはずだ。

金と時間に糸目をつけなければ、いい感じに仕上がるとは思う。
けれど、それはどこか映画のセット的趣をわずかとはいえ残したままなのかもしれない。

それがこだわり抜いたビートニクであればあるほど、
ナルシス的ビートニクとは違うものになっていくのかもしれない。

こんなことを書いているけれど、ビートニクを理解しているわけではない。
それでも、ビートニクとは、そういうものではないはずだ、とは感じている。

少なくとも、ナルシスはつくりものという感触はない。

Date: 9月 3rd, 2018
Cate: デザイン

プリメインアンプとしてのデザイン、コントロールアンプとしてのデザイン(その8)

ヤマハのC2と同時代にトリオのコントロールアンプL07Cがあった。
C2が150,000円、L07Cが100,000円だった。

同価格帯には微妙にいいがたい価格差がついていたが、
L07Cは音の良さはかなり話題になっていた。

瀬川先生も、音に関してはなかなかの評価だった。
けれどL07Cのデザインに関しては、ボロクソといえるほどだった。

ステレオサウンド 43号では《デザインに関しては評価以前の論外》とか、
《いくら音が抜群でも、この形では目の前に置くだけで不愉快だ》と書かれていたし、
49号では、こうも書かれていた。
     *
 しかし07シリーズは、音質ばかりでなくデザイン、ことにコントロールアンプのそれが、どうにも野暮で薄汚かった。音質ばかりでなく、と書いたがその音質の方は、デザインにくらべてはるかに良かったし、そのために私個人も多くの愛好家に奨めたくらいだが、ユーザーの答えは、いくら音が良くてもあの顔じゃねえ……ときまっていた。そのことを本誌にも書いたのがトリオのある重役の目にとまって、音質について褒めてくれたのは嬉しいが、デザインのことをああもくそみそに露骨に書かれては、あなたを殴りたいほど口惜しいよ。それほどあのデザインはひどいか、と問いつめられた。私は、ひどいと思う、と答えた。
 *
48号の時点でL07CはL07CIIに改良され、外観も改良された、といっていい。
基本的なレイアウトは同じでも、質感がまるで違うものに仕上がっている。

私もL07Cはひどい外観だと思っていたけれど、
当時は、瀬川先生が、なぜそこまで酷評されるのかはよく理解できていなかった。
このことについては、いずれ書くつもりだが、
そんなにひどい外観のL07Cではあったけれど、それでもコントロールアンプの顔をしていた。

C2は7.2cm、L07Cは10.0cmという高さである。
薄型といえるアンプだから、コントロールアンプに見えていたわけではない。
分厚いフロントパネルだから、プリメインアンプと受けとるわけでもない。

コントロールアンプとプリメインアンプのデザインをわけるのは、
フロントパネルの色でも、厚み(高さ)でもない。

では、なんなのか、となると、ひじょうに言語化しにくい。
けれど、それをはっきりと掴んでいる(いた)メーカーとそうでないメーカーがある。

ヤマハは、(残念ながら)掴んでいたメーカーになってしまった。

Date: 9月 3rd, 2018
Cate: デザイン

プリメインアンプとしてのデザイン、コントロールアンプとしてのデザイン(その7)

国際コンシューマー・エレクトロニクス展覧会IFA2018で、
ヤマハのC5000とM5000が正式に発表になった。
7000ユーロ前後になるらしい。

ということは90万円前後。日本ではいくらになるのかはわからない。
あくまでもヨーロッパでの話である。

そのくらいの価格はするだろうと思っていた。
5000シリーズのセパレートアンプなのだから、当然といえば当然である。

だから、よけいに、これが90万円のコントロールアンプのデザインか……、
と、どうしてもいいたくなる。
仕上げはいいんだろう。

けれどいくら仕上げがよくても……、である。
これが他のメーカー、
つまりプリメインアンプのデザインとコントロールアンプのデザインの区別がわかっていない、
そういうメーカーには、何もいわない。

けれどヤマハは、そういうメーカーではなかった。
むしろ、わかっていたメーカーだっただけに、こうやって書いている。

CI、C2が現役だったころのヤマハのプリメインアンプのフロントパネルに、黒はなかった。
例外はCA-V1という安価なモデルだけだった。

CA2000、CA1000III、CA-S1、CA-R1などはシルバー(白っぽい)フロントパネルだった。

セパレートアンプはブラック、プリメインアンプはシルバーという違いがあったわけだが、
だからといって、フロントパネルの色だけが違いではなかった。

CA2000、CA1000IIIなどの世代のプリメインアンプが製造中止になって、
次の世代、さらに次の世代ごろからヤマハのプリメインアンプもブラックモデルが出てきた。

それでも、それらの機種は確かにプリメインアンプのデザインだった。
フロントパネルが黒だから、コントロールアンプと間違うことはなかった。

今回のC5000にはシルバーとブラックが用意されているようだ。
ブラックパネルのC5000を見ても、コントロールアンプには見えない。
プリメインアンプのフロントパネルでしかない。

Date: 9月 3rd, 2018
Cate: ジャーナリズム

言いたいこと(十年後)

このブログの書き始めは、2008年9月3日の19時7分に公開している。
十年前の予定では、この「言いたいこと(十年後)」が10,000本目となるはずだったが、
現実は8,763本目である。1,200本以上足りずに十年目を迎えている。

一本目は「言いたいこと」だった。

十年経った。
書きたいことは減ってくるのか、と当初は思っていた。
けれど、逆に増えている。

これは嬉しいことではない。
もう書く必要はないな、とほんとうは思いたかった。

Date: 9月 2nd, 2018
Cate: Noise Control/Noise Design

Noise Control/Noise Designという手法(「生命現象の基本にゆらぎを発見」を読んで)

JT生命誌研究館というウェブサイトに、
サイエンティスト・ライブラリーという項目がある。

そこで大阪大学教授の柳田敏雄氏の「生命現象の基本にゆらぎを発見」が読める。

こういうサイトがあるのを、いままで知らなかった。
facebookのおかげで知った。

「生命現象の基本にゆらぎを発見」は、
オーディオとは直接関係があるわけではない。
それでも《ノイズばかりのざわざわした状態そのものがシグナルなのだろう》は、
やはりそうなのか、と思ったし、間違ってなかった、とも思った。

Date: 9月 2nd, 2018
Cate: audio wednesday

第92回audio wednesdayのお知らせ(ULTRA DACを聴く・余談)

今井商事から始まったメリディアンの輸入元は、
その後ハーマンインターナショナル、アクシスになり、
現在のハイレス・ミュージックである。

ハイレス・ミュージック株式会社の英語表記はHi-Res Music Limitedである。
Hi-Resは、一般的にはハイレゾと呼ばれているが、決して語感のいい略語ではない。

別項「Hi-Resについて(その2)」で書いているが、
High Fidelity(ハイ・フィデリティ)の略語、Hi-Fiを、
誰もハイフィとはいわない。

略語の場合は、ハイファイである。
英語の専門家ではないけれど、Hi-Resをハイレゾと呼ぶのには違和感がある。
High Resolution(ハイレゾリューション)の略だから、ハイレゾは安直すぎるように感じていた。

Hi-Res Music(ハイレス・ミュージック)に、
ハイレゾに慣れてしまった人は違和感を感じるのかもしれないが、
私はハイレスのほうが、すっきりと受け入れられる。

Date: 9月 2nd, 2018
Cate: audio wednesday

第92回audio wednesdayのお知らせ(ULTRA DACを聴く)

まず訂正をしておきたい。

メリディアンの207を用意できる、と書いていたが、
207を貸してくださる方から勘違いだった、という連絡があった。
207ではなく206である。

207は、ジャンルとしてはCDプレーヤーということに一応はなるが、
そこに留まらない、当時としては意欲的なコンセプト、
ただ人によっては、余計な機能を……、と捉えていた、と思う。

形式としてはセパレート型CDプレーヤーとなるが、
一般的なセパレート型ではなかった。
トランスポートとD/AコンバーターはSPDIFで接続されるのではなく、
多芯ケーブルとコネクターによるもので、
D/Aコンバーターユニットには、アナログ入力端子を備えていた。

別売のフォノモジュールも搭載可能だった。
TAPE OUTももち、CDプレーヤーとしての出力は固定と可変があった。

CDプレーヤーに簡易的コントロールアンプの機能をもたせた、ともいえるし、
1970年代以前は、チューナー付きコントロールアンプが、数社から出ていた。
このチューナーをCDプレーヤーに置き換えた、ともいえよう。

206は、この207からコントロール機能を取り除いたCDプレーヤーである。
CDプレーヤーとしての性能、音は207と同等のはずだ。

9月5日のaudio wednesdayには、
メリディアンの輸入元ハイレス・ミュージックの鈴木秀一郎氏も来てくださる。

場所はいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。
19時開始です。

Date: 9月 2nd, 2018
Cate: Jazz Spirit

二度目のナルシス(その2)

ナルシスが今の場所(東京都新宿区歌舞伎町1-13-6 YOビル2F)に移ったのは1978年(らしい)。
40年である。

行けばわかる、古い建物の二階にナルシスはある。
トレイは和式だし、床はタイル張り。
店内にはピンクの公衆電話があった。
Free Wi-Fiなんてものはない。

どっぷり昭和である。
だから、いい、といいたいのではない。

金曜日の別れ際に野上眞宏さんが「ナルシス、最高!」といわれた。
そうだろうとおもう。

ナルシスは堅苦しいジャズ喫茶ではない。
ジャズがかかっていても、おしゃべりしてもいい。

ナルシスにいるときに野上さんは、
「(時代的には)ヒッピーの前のビートニクだね」といわれた。

こういう感覚、捉え方は私にはなかった。

ナルシスは一人で行っても楽しいだろう。
でも、誰かと一緒に行くと、より楽しいはずだ。

前回のナルシスは四年前。
その後、一人でナルシスに何度か通っていたとしても、
「ヒッピーの前のビートニクだね」とは感じなかった、とおもうからだ。

Date: 8月 31st, 2018
Cate: Jazz Spirit

二度目のナルシス(その1)

空間プロデュース、空間プロデューサーという言葉を頻繁に耳にするようになったのは、
いつごろからなのだろうか。

ウソっぽい仕事とは思っていないが、
それでも薄っぺらいと感じることがないわけではない。

どこかの空間プロデュースの会社、
空間プロデューサーの誰かがてがけた店舗というのが、増えているようにも感じる。

空間プロデュースというのは、こういう仕事なのか、と感心する店舗もあれば、
既視感たっぷりの店舗もある。
どういう仕事であっても、ピンもあればキリもある。

それでも個人経営の店であれば、空間プロデュースの必要性はいかほどだろうか──、
と思ったのは、今日、新宿歌舞伎町にあるジャズ喫茶・ナルシスに行ってきたからだ。

ナルシスには四年前に一度行っている。
また行こう、と思いながら、夕方からの営業だから、
ブログを書くことを優先していると、早く帰って……、と思ってしまい、
結果、二度目が今日になってしまった。

前回のことは「会って話すと云うこと(その6)」に書いている。
店は四年前となにも変っていなかった。
記憶にある四年的の比較なのだから、変っているところもあったのかもしれないが、
何も変っていなかった、としか感じなかった。

グッドマンのダブルコーンに、
おそらくパイオニアのホーンEH351Sである中高域が足されている。
アンプも上等なモノではないし、オーディオマニアの興味を惹くシステムとはいえない。

オーディオも四年前のままだった。
ナルシスが入っているビルは、四年分だけ古くなっているはずだろうが、
元々老朽化したビルだから、変ったようにも見えない。

そのナルシスに、今日は写真家の野上眞宏さんと一緒に行ってきた。

Date: 8月 31st, 2018
Cate: audio wednesday

第92回audio wednesdayのお知らせ(ULTRA DACを聴く)

ブースロイド・スチュアートが、ステレオサウンドで紹介されたのは、
48号(1978年秋号)の新製品紹介のページである。

井上先生と山中先生による対談、
山中先生による原稿で、記事は構成されていた。

取り上げられていたのは、コントロールアンプの101、MC型カートリッジ対応の101MC、
35W+35W出力のパワーアンプ103、45W+75Wの103D、100Wモノーラルの105のラインナップだ。

101も103も105も同寸法(W14.0×H5.2×D31.5cm)のアルミ引き抜き材をシャーシーとし、
別電源も用意されていて、103に別電源を加えたのが103Dである。
つまり103を購入して、別電源購入すれば103Dになるわけだ。

コントロールアンプは電源をもっておらず、パワーアンプから供給される。
おそらく別電源からの供給可能だったはずだ。

しばらくしてチューナーの104Sも登場した。
もちろん104Sもコントロールアンプ、パワーアンプと同寸法である。
つまりメリディアン(ブースロイド・スチュアート)の100シリーズは、
これらのアンプユニットを必要に応じて組み合わせ、
実際の設置も縦に積み重ねたり、横に並べたりして使うことを配慮している。

シンプルといおうか、地味といおうか、素っ気ないといおうか、
100シリーズのデザインは、写真からの印象はそんなところだった。
実際に100シリーズでシステムを構築してみると、印象は違ってきたのかもしれない。

これら100シリーズの音は──、と書きたいところだが、
100シリーズを聴いている人はどのくらいいるのだろうか。
私は実機を見たこともない。

私にとって最初のメリディアンのモデルは、スピーカーシステムのM10だった。
アンプメーカーとしてのメリディアンを意識しはじめたのは、MCA1の登場からである。

そして200シリーズの登場。
CDプレーヤーが、アンプと同じ寸法、デザインのシャーシーで登場する。
メリディアンのコンセプトが、かなり明確に打ち出されたのは、この200シリーズからだと思う。
そして200シリーズから500シリーズ、800シリーズと展開し、ULTRA DACがあるといえる。
9月5日のaudio wednesdayでは、ULTRA DACとともに207も聴いていく。

場所はいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。
19時開始です。

Date: 8月 30th, 2018
Cate: audio wednesday

第92回audio wednesdayのお知らせ(ULTRA DACを聴く)

9月5日のaudio wednesdayは、メリディアンのULTRA DACを聴く。

私自身、ULTRA DACが聴けるのをとても楽しみにしている。
9月のaudio wednesdayのテーマは、ULTRA DACを聴くことなのだが、
せっかくだから、ということで、メリディアンのCDプレーヤー、207も用意できる予定だ。
1988年ごろのCDプレーヤーだから、30年前のモデルだ。

もちろんSACDは再生できない。
セパレート型ではあるが、一般的なセパレート方式ではなかったはずだ。

MCD、MCD-Proよりも、メリディアンらしい音のCDプレーヤーだと私は思っている。
メリディアンらしい、といっても、その当時のメリディアンらしい、なのだが。

ULTRA DACと直接の比較試聴をしてもらおう、というより、
私個人の興味のためである。

場所はいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。
19時開始です。