楷書か草書か(その5)
書道の世界には、臨書というのがある。
手本となる書を見て、そのとおりに書くことである。
書の世界に詳しいわけではない。
それでも、「書の甲子園」といわれている国際高校生選抜書展があることくらいは知っているし、
そのレベルが、そうとうに高いことくらいは知っている。
私が通っていた高校には書道部はなかった(はず)。
書道部のレベルが、どのくらいなのかも当時は知らなかった。
いまごろになって知って、その高さに驚いている。
とともに、オーディオのレベルは……、とつい思ってしまう。
書の世界とオーディオの世界は、同一に語れない点がいくつもあるのは知っている。
それでも……、とどうしてもおもう。
なぜ、これほどまでに違うのか。
その理由は多岐にわたっていて、いくつもあげられるが、
そのひとつは臨書にあたるものが、オーディオにはない、といえるからだ。