Archive for category audio wednesday

Date: 3月 14th, 2016
Cate: audio wednesday

マッスルオーディオで聴くモノーラルCD(その8)

アナログプレーヤーのアクセサリーであるスタビライザーの重量は500gくらいからある。
その500gくらいのスタビライザーを天板にのせても、スピーカーから出てくる音は変化する。
まして今回のaudio sharing例会で鳴らしたJBLの2441の重量は12kg。

これだけの重量の、しかも金属の塊といえるモノがエンクロージュアの上にのる。
それも一本ではなく二本。

通常のダブルウーファーのエンクロージュアであれば、
コンプレッションドライバーの荷重はエンクロージュア後部の中央にかかる。

今回の音出しでは二台のエンクロージュアを近接させて設置した。
2441が一本ならば、二台のエンクロージュアの近接する後部のコーナーにまたがるようにのる。
二本ならばそれぞれのエンクロージュアの後部コーナーに、それぞれのドライバーの荷重がくわわる。

荷重のかかりかたが、ダブルウーファー用のエンクロージュアと、
シングルウーファー用エンクロージュア二本では、このように大きく違ってくる。

前者では後部中央、後者ではエンクロージュアの片隅という違いは、
当然天板の振動モードに大きく影響する。

振動モードのコントロールということでは、前者のほうが有利といえる。
後者はシステム全体の重量バランスを大きく崩すことにもなり、決していい条件とはいえない。
ましてドライバーは一本ではなく、よりアンバランスな状況をつくりだす二本である。

もし2441があと二本あったとしたら、
エンクロージュア後部のもう一箇所の片隅に2441を置くことは、
おもしろい結果につながっていくと思われる。

2441をあと一組用意するのはたいへんだが、
同じような重量で、同じような大きさの金属の塊があれば、それでもいいはずだ。

Date: 3月 9th, 2016
Cate: audio wednesday

マッスルオーディオで聴くモノーラルCD(その7)

以前書いたことのくりかえしになるが、
スピーカー・エンクロージュアの天板の上に何かをのせる。
もうそれだけで音は変化する。

きちんと調整されたシステムであれば、その変化は無視できないほどのものだ。
たとえばスーパートゥイーターを導入したとする。

たいていの場合、エンクロージュアの天板の上に設置する。
まずこの状態で音を聴いてみてほしい。
つまりスーパートゥイーターを置いただけの音である、スーパートゥイーターは鳴っていない。

音の変化が聴きとれる。
次にスーパートゥイーターの位置を変えてみる。
もちろんまだ結線せずに、鳴っていない状態である。
位置の変化によっても音は変る。

つまりスーパートゥイーターを導入するということは、
高域のレンジが延びること以外に、変動要素がいくつも発生するということだ。

スーパートゥイーターでなくても、スタビライザーでもいい。
スタビライザー程度の重量のモノをのせても、音は変化するし、
動かせばまた変化する。

自作のスピーカーで、特にホーン型を使っている人は、
エンクロージュア上で中高域ユニットの位置決めの調整を行う。
このとき変化しているのは、ウーファーとの位置関係だけでなく、
エンクロージュアの振動モードも、上にのるユニットの移動によって変化している(させている)。

そしてエンクロージュアの振動モードが変化すれば、
エンクロージュアから伝わってくる振動も変化する。

つまり振動のことだけに限っても、エンクロージュアと上にのるユニットは相互作用の関係にある。

オーディオでは何かを交換して、比較試聴する。
ここで気をつけなければならないのは、
変動要素がひとつだけということはまずありえない、ということだ。
必ず複数の変動要素があると考えなければならない。

その上で、変動要素をいかに減らし、明確化していくかが大事になる。

Date: 3月 8th, 2016
Cate: audio wednesday

マッスルオーディオで聴くモノーラルCD(その6)

JBLの2441の出力音圧レベルは118dBと、カタログには載っている。
この値は実際のホーンを取りつけてものではなく、
90cmのチューブに取りつけての音圧であり、実際の使用状態での音圧は10dBほど低下する。

JBL Professionalのカタログには、ホーンについても出力音圧レベルが表示してある。
同じドライバーを取りつけてもホーンの指向特性によっても、出力音圧レベルは多少変化する。

2397の出力音圧レベルは、108dBとなっている。
単純計算でいけば、2441をダブルで鳴らすわけだから3dB上昇の111dBとなる。

同一ユニットのダブルで音圧は何dB上昇するのか。
6dBだと考えている人がけっこう多いようだが、実際には3dBの上昇である。

家庭で鳴らすには111dBも108dBも大きくは変らない、と思っていい。
最大出力音圧レベルにしても、そこまで音量をあげることはない。

ならば2441を二本で使うことのメリット、デメリットの前に、
シングルとダブルの違いはどこにあるのか。

今回予測が甘かった、と反省していることがひとつある。
エンクロージュアの奥行きを測っていなかった。
2397に2329を介して2441をダブルで取りつけると、奥行きがかなり長くなる。

のせてみると、けっこうギリギリだった。
ホーンとドライバーの前後位置を調整したいと思っても、
これ以上後にするとドライバーがエンクロージュアが落ちそうになる。

シングル用のスロートアダプター2328とダブル用の2329は長さが違う。
この違いによって、今回はエンクロージュア上での前後位置の調整はほとんどできなかった。

そしてこのこと関係するのが、エンクロージュアへの荷重のかかりかたの違いがある。
これは音にかなり関係してくる。

Date: 3月 7th, 2016
Cate: audio wednesday

マッスルオーディオで聴くモノーラルCD(その5)

当日は、15時には喫茶茶会記に、2441二本と2397、2329を持って着いていた。
常設のアルテックのシステムをバラして、ウーファー・エンクロージュアを移動。

前回のアンプの比較試聴の際には、部屋を横方向に使った。
つまり長辺の壁側にスピーカーを設置した。

今回はモノーラル再生ということを考慮して縦方向に使った。
短辺の壁側に移動して、設置した。

モノーラル再生だから、左右のエンクロージュアを近接させて擱く。
その上に約30kgの2441とホーンをのせる。
ホーンが水平になるように調整する。

それからアンプ、CDプレーヤーを扉つきのラックから取り出して移動設置。
audio sharing例会の常連のAさんが、パソコンとMytekのManhattanを持ち込んでくれた。
これらの設置、結線をおえて16時ごろには音が出る。

開始は19時。
それまでいくつかの調整をしながら音を鳴らし続けていた。

マッスルオーディオで聴くモノーラルCDの会が終ったのは、23時すぎ。
ほぼ七時間、ずっと鳴らし続けていた。

鳴らしながらも、後半はさらに調整を加えていた。
鳴らしはじめのころは、上がJBLで下がアルテックということが、
まったく気にならなかったかというと、そうではなかった。
音圧的にではなく、エネルギー的にも上の方がまさっていた。

ユニットそのものを比較すると、それはやむを得ないことなのかと思いつつ、鳴らしていたところもある。
これだけ続けて鳴らしていると、それだけでも音は変化してくる。
後半、それも終りごろになって、ウーファーの鳴り方が大きく変化した。

このエンクロージュアを店主の福地さんにすすめてよかった、と思えるだけの低音が鳴りはじめた。
そうなると、下がアルテックで上がJBLということは気にならなくなる。

こういう音が鳴ってきたから、
来月のaudio sharing例会も今回の続きというかたちでやろうと思った次第だ。

Date: 3月 7th, 2016
Cate: audio wednesday

マッスルオーディオで聴くモノーラルCD(その4)

アースの処理をどうしたのか、具体的に書くことも考えたが、
20数年前、今回と同じ考えのひとつを、ある人のシステムでやったことがある。

効果は大きかった。
それまで使用していたケーブルに基本的には手を加えただけだから、
ほとんど費用は発生していない。

その人の部屋はかなり広く、コントロールアンプとパワーアンプ間は、
6mほどのケーブルが使われていた。
その時私がやったことはケーブルが長いほど効果は大きくあらわれるから、
その人は当然驚いたが、私も想像以上の変化に少し驚いた。

だから彼は、別の人の部屋にいって、アースまわりをいじっている。
本人は私がやったことを正しく理解して、別の人のところでそれを応用・実践したつもりだったのだが、
私が後日、そこに行ってみると、むちゃくちゃだった。

何をやったのかは、その人に説明してあった。
彼の目の前で説明しながらの作業を行った。
けれど彼は何ひとつ理解していなかったことが、
彼がやったアース処理をみてはっきりした。

当時以上はいまのほうが、アースに関することを見聞きする。
アースのループが……、といったことがいわれている。

でもどれだけの人がアースについて理解しているのだろうか。
アースは難しい。

私のマネをした人は、当時オーディオ関係の仕事をしていた。
いわばオーディオのプロフェッショナルであった。
本人もそういう自覚があった、と思っている。

けれど実際にはどうだったのか。
それを考えると、言葉だけで伝えているここで、アースの配線をどう処理したのかを、
具体的に書くことは控えたい。

Date: 3月 7th, 2016
Cate: audio wednesday

マッスルオーディオで聴くモノーラルCD(その3)

クロスオーバー周波数を当初の考え(635Hzあたり)から、
実際の720Hzあたりに変更したのは、ドライバーの安全を考慮してではない。

今回の音出しのアンプはマッキントッシュのMA2275。
このアンプの入力インピーダンスは22kΩとなっている。

ハイパスフィルターに使ったコンデンサーの値は0.01μF。
この容量のコンデンサーと22kΩの抵抗とでは、約723Hzのカットオフ周波数となる。

0.01μFにもっと小容量のコンデンサーを並列に接続して、
容量の調整をしていけば635Hzあたりに設定できた。

けれど、0.01μFよりも一桁小さな容量のモノは、
今回使用したコンデンサーにはない。
そうなると別のコンデンサーを使うことになる。

ここは考えによる。
私は別の種類のコンデンサーを並列することを嫌い、0.01μFでいくことにした。
私と違う考えの人ならば、正確に635Hzになるようにコンデンサーの容量を調整するだろう。
どちらがいいのかはそれぞれが判断すればいいこと。

MA2275の入力インピーダンスが低ければ(10kΩぐらい)、
同一品種のコンデンサーで容量の調整が行え、635Hzあたりのクロスオーバー周波数にしていた。

ローパスフィルターは720Hzあたりになるようにコンデンサーの容量は、並列接続で調整した。
もちろん同メーカー、同型番のコンデンサーを使って、である。

それでもあくまでも調整できる範囲内であって、
きっちりハイパスフィルターと合せてはいない。

ハイパスフィルターはコンデンサーがひとつ、
ローパスフィルターは抵抗がひとつにコンデンサーがふたつ。
ハイパスフィルターのコンデンサーはRCAプラグ内に収めた。

簡単なフィルターだが、アースの処理には気を配っている。
フィルター(ローパス側)はアースのリターンに配慮している。
同時に全体のアースも同様である。

Date: 3月 6th, 2016
Cate: audio wednesday

マッスルオーディオで聴くモノーラルCD(その2)

マッスルオーディオと自分で名づけたぐらいだから、
6dBスロープでユニット(ドライバー)の破損を気にしながら、
おっかなびっくりでボリュウムをいじるようなことはしたくなかった。

マッスルオーディオである以上、思い切って、必要とあれば音量をあげる。
それでもしダイアフラムが破損したとしても、
誰かのモノではなく、私のモノだから、気にすることもない。

私だって壊したくはない。
けれど、壊したくない気持だけを優先するぐらいならば、
最初からこんな企画を考えなければいいだけの話だ。

自分で名づけて自分で決めた企画だから、
そこでの破損はすっぱりあきらめる。

よくスピーカーを大音量で破損させたことを自慢する人がいる。
自慢しなくとも、まわりが、さもそのことがすごいことのように語っていくことがある。

たとえばメーカー、輸入商社から借りたスピーカーを、
試聴室で音量をあげすぎて破損させる。
もしくはインターナショナルオーディオショウなどの場で、やはり音量のあげすぎで破損させる。

このことを、すごいこととして受けとめる人たちがいる。
ほんとうに、それはすごいことだろうか。

岩崎先生がご自身のJBLのドライバーのダイアフラムを金属疲労でボロボロ(粉々)にされたのと、
借用品を、いわば使い方を誤って破損させたのでは、意味合いがまったく違う。

岩崎先生の例をすごいというのであれば理解できる。
けれど借用品の場合は、私はそうは思えない。

壊した人は、内心忸怩たる思いだったのではないのか。
試聴室、オーディオショウで鳴らす人は、いちおうはオーディオのプロフェッショナルである。
そういう人が、なんらかの理由でスピーカーを壊してしまった。

壊してしまった本人が、どうだ、オレはすごいだろう、と吹聴されているのであれば、
ご勝手に……、と思うしかない。

けれどそうでない場合、本人の内心は第三者にははっきりとしたことはわからない。
にも関わらず、まわりが、そのこと(ミス)をすごいと持て囃すのには違和感をおぼえてしまう。

Date: 3月 6th, 2016
Cate: audio wednesday

第63回audio sharing例会のお知らせ(muscle audio Boot Camp もうひとつのテーマ)

“Pavarotti Forever”

タイトルからわかるように、ルチアーノ・パヴァロッティの追悼盤として二枚組のCD。
二枚目の12曲目に”Caruso”が入っている。

パヴァロッティが歌ってきたものすべてを聴いているわけではないが、
それでも、この”Caruso”はパヴァロッティの最高の歌唱だと思っている。
未聴の方は、ぜひ聴いてほしい。

“Caruso”を以前、JBLのDD66000で、ある人の部屋で聴いていた。
最初鳴ってきた音は、お世辞にもいいとはいえなかった。
DD66000の位置、角度などを調整してからの”Caruso”はよかった。

パヴァロッティは、なんていい声をしているんだ、としみじみ思いながら聴いていた。
満足すべき鳴り方といえばそういえなくもなかったし、
DD66000の持主も非常に満足していた。”Caruso”を何度もくり返し聴いていた。

だから口には出さなかったけれど、
そこで鳴っていたパヴァロッティは、どう聴いてもスマートなのである。

あなたはパヴァロッティですか、とたずねたくなるほど、スマートなイメージしか伝わってこなかった。
ホセ・カレーラスが、パヴァロッティの声で歌っている……、そんなふうにきこえた。
パヴァロッティがどういう体躯だったかは書かなくともいいだろう。

“Caruso”に限らない、パヴァロッティによる歌を聴くのであれば、
その音からパヴァロッティの体躯がイメージできる音で、私は聴きたいと思っている。

4月のaudio sharing例会”muscle audio Boot Camp”のもうひとつのテーマは、
このパヴァロッティの”Caruso”をパヴァロッティらしく聴くことである。

Date: 3月 6th, 2016
Cate: audio wednesday

第63回audio sharing例会のお知らせ(muscle audio Boot Camp)

4月のaudio sharing例会は、6日(水曜日)です。

ステレオ以前、すべての人がモノーラルで聴いていた時代には、
今回のaudio sharing例会でやったと同じようなシステムで聴いていた人はいたと思う。

15インチ口径ウーファーをダブル、
4インチ口径ダイアフラム・2インチスロートのコンプレッションドライバーもダブル、
そしてパワーアンプはそれぞれのユニットごとに用意した、いわゆるマルチアンプ。
こういうシステムで鳴らしていた人は、当時の日本では少なかっただろうが、
アメリカならばけっこういたのではないだろうか。

日本でもアメリカでも、モノーラルからステレオに移行したとき、
モノーラルに本格的なシステムを組んでいた人ほど、
ステレオへの移行が遅かった、という話はよく聞いている。

もうワンセット、これまで聴いてきたシステムと同じモノを揃える。
それはけっこう労力のいることで、もしかすると、こんな例もあったかもしれないと思っている。

ウーファーもコンプレッションドライバーもダブルだから、
それぞれを左右チャンネルにふりわける。
ホーンを一本とシングル用のスロートアダプターだけを用意すれば、
スピーカーは左右チャンネルで揃う。

アンプはマルチアンプ(バイアンプ)だったのを、
LCネットワークにすれば、パワーアンプに関してはそのままいける。

あとはコントロールアンプとアナログプレーヤーをステレオ仕様(対応)にすればいい。

これはまったくの空想なのだが、
ステレオへの移行時期には実際にあった例と紹介しても納得してもらえるだろう。

今回の”muscle audio Boot Camp”では、これと同じこと(これと近いこと)を試してみたいと考えている。

場所はいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。

Date: 3月 4th, 2016
Cate: audio wednesday

第63回audio sharing例会のお知らせ(muscle audio Boot Camp)

4月のaudio sharing例会は、6日(水曜日)です。

今回行った「マッスルオーディオで聴くモノーラルCD」の準備でたいへんだったのは、2441の移動である。
私のところから喫茶茶会記までの移動手段。
車を持っている人ならばなんでもないことだが、
車も免許も持っていない私には、約30kgのモノの移動は、
それが特にスピーカーであるだけにたいへんに感じていた。

「マッスルオーディオで聴くモノーラルCD」が終ったのは23時すぎ。
その後片付けで、喫茶茶会記を後にしたのは23時半をまわっていた。
この時間になると、持ち帰ろうという気が失せていた。
それで後日引き上げにくるということで置いて帰宅した。

今日、思った。
2397をあと一本、それからスロートアダプターの2328を持っていけば、ステレオで鳴らせる。
ということで来月のaudio sharing例会は、
今回モノーラルで鳴らしたスピーカーを左右に分けてのステレオ再生にする。

テーマは”muscle audio Boot Camp”とする。
具体的なことはまだ決めていないが、Boot Campといえる音出しにできればと考えている。

場所はいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。

Date: 3月 3rd, 2016
Cate: audio wednesday

マッスルオーディオで聴くモノーラルCD(その1)

昨夜(3月2日)は、audio sharing例会。
テーマは「マッスルオーディオで聴くモノーラルCD」だった。

JBLのコンプレッションドライバー2441をダブルで鳴らしたい、というのが元になった企画だった。
ホーンはすでに書いているように、2397。
JBLのカタログではクロスオーバー周波数は800Hzとなっている。

けれど実際には、もう少し下の周波数でもたいていの場合、いける。
ステレオサウンドが1981年ごろ連載していたユニット研究では800Hzの他に、
500Hzさらには400Hzでも試聴している。

JBLのカタログをみればすぐにわかることだが、
コンシューマー用ホーンとプロフェッショナル用ホーンとでは、
同一のモデルであってもクロスオーバー周波数は、前者の方が低く表記されている。

コンシューマー(家庭)とプロフェッショナルが使う現場での音圧の違いが、
このクロスオーバー周波数の違いとなっている。

2397はプロフェッショナル用ホーン。
ならばコンシューマーユースであれば、800Hzよりも低い周波数でもいける。

昨夜は720Hzあたりでクロスさせた。
最初はもっと低い周波数を考えていた。
40万の法則があり、40万の平方根である635Hzあたりを考えていた。

デヴァイディングネットワークは最初からパッシヴ型を考えていた。
コンデンサーと抵抗だけてハイパスフィルターとローパスフィルターをつくる。

12dBのスロープ特性ならばCR型フィルターの二段構成でいける。
設計(というよりも計算)を終えて、秋葉原に必要なパーツを買いにいこうという段階で、
12dBのスロープ特性はやめよう、と決めた。

個人的に12dBのスロープ特性に、あまりいい印象はもっていない。
ならばOPアンプも使いアクティヴ型にしようかとも考えた。

結果的には、6dBスロープの、もっとも簡単なフィルターにした。
720Hzあたりのクロスオーバー周波数で、6dBのスロープ特性。
大丈夫なのか、と思われる人もいるはず。

私も大丈夫かな……、と少しは不安があった。
マッスルオーディオと名づけたぐらいだから、かなりの音量は出すつもり。
JBLのホーンのクロスオーバー周波数は12dBスロープでの値である。

6dBのスロープのフィルターを自作したことある人ならば、
ウーファーをハイカットしても、かなり上の帯域まで聴こえることを体験されている。
私ももちろん体験している。

ウーファーはいい。
6dBのフィルターを使って、大入力でもユニットが壊れることはない。
心配なのはドライバーである。
ゆるやかにしか減衰しない低域信号が入力されて、どこまで耐えられるのか。

安全策としては12dBである。
けれど6dBでやることにした。

Date: 3月 1st, 2016
Cate: audio wednesday

第62回audio sharing例会のお知らせ(マッスルオーディオで聴くモノーラルCD)

明日のaudio sharing例会の追加情報です。

今回の試聴機材は喫茶茶会記常設のモノを使います。
CDプレーヤーはラックスのD38u、アンプはマッキントッシュのMA2275でしたが、
ここにMytekのManhattanが加わることに。

Manhattanにはモノーラル出力モードがあり、ステレオCDもモノーラルに変換して鳴らせます。
USB入力もあります。

場所はいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。

Date: 2月 29th, 2016
Cate: audio wednesday

第62回audio sharing例会のお知らせ(マッスルオーディオで聴くモノーラルCD)

3月のaudio sharing例会は、2日(水曜日)です。

昨夜、2397に2328を介して装着している2441を取り外し、
2328のかわりに2329を介して、2441を二発、一本の2397に取りつけていた。

今週の水曜日に行う「マッスルオーディオで聴くモノーラルCD」に備えてである。

以前、別項「趣味のオーディオとしてのカタチ(その1)」でも書いているが、
2397にはカタチとしては2441よりも2421サイズのコンプレッションドライバーの方が、サイズ的にしっくりくる。

音はともかくとして、2397に2441は大きいと感じるからだ。
にもかかわらず2397に、そんな2441をダブルで取りつけると、
オーディオが男の趣味として、オーディオ機器が存在していると、強く感じさせる。

2397+2329+2441×2は、マッスルオーディオといえるカタチをしている。
音は……、水曜日に聴ける。

場所はいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。

Date: 2月 25th, 2016
Cate: audio wednesday

第62回audio sharing例会のお知らせ(マッスルオーディオで聴くモノーラルCD)

3月のaudio sharing例会は、2日(水曜日)です。

今回の音出しは、どういう音が鳴ってくるのか、予想できるところとそうでないところがあると思っている。
事前にJBLのドライバーとホーンを搬入して、
音を出せれば、その音に応じて当日までに対策することもできるが、
今回は当日に搬入しての音出し。

ウーファーが同じJBLならば予想できるところは大きくなるが、
アルテックのウーファーであり、アルテックとJBLの混成システムの経験は私にはない。

なので当日ぶっつけ本番で音を出す。
どんな音が出てくるのか。
ひどい音にはならないはずだが、
現代的なオーディオ機器の音とはずいぶん違う音は鳴ってくるはずだ。

アルテックの416-8Cはそれほど低域が延びているわけではないし、
高域もエッジが改良されレンジが延びているとはいえ、4インチ・ダイアフラムの2441であるから、
どんなにがんばっても15kHzくらいが限度だ。

ナロウレンジの高能率のシステムを、管球式プリメインアンプでバイアンプ駆動する。
それは手本のような音とは大きくかけはなれているであろう。
そういう意味では、まったく参考にならない音と判断される方も出てくると思う。

そういう音を出そうとはまったく考えていない。
とにかく仲間内での、ひとつの実験的な音出しにしたいと思っているからだ。

こんな音の世界もあるのか、と楽しめればいい。
今回、私自身は試聴CDはもっていかない。
当日参加された方が持参されたモノーラルCDをかける。

システムからすればジャズが中心になるであろう。
でもジャンルは問わない。
クラシックのモノーラルCDも、ロック・ポップスのモノーラルCDで、
私が勝手にマッスルオーディオと呼ぶシステムで聴いてみたいと思われたディスクを持ってきてほしい。

場所はいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
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Date: 2月 13th, 2016
Cate: audio wednesday

第62回audio sharing例会のお知らせ(マッスルオーディオで聴くモノーラルCD)

3月のaudio sharing例会は、2日(水曜日)です。

1988年も終りに近いころだった。
JR荻窪駅で電車を待っていたら、ホームで携帯電話をかけている人を見かけた。
携帯電話といっても、当時のそれは肩からかけるモノで、バッテリーも大きく、
固定電話のような受話器がついているモノだった。

その少し後だったか「帰るコール」という言葉が一時期流行った。
私がみかけた人も、まさしく「帰るコール」をしていた。

携帯電話(というよりも持ち運び可能な電話)が出ていたことは知っていたけれど、
本体価格、通話料金ともに高く、使っている人はどのくらいいたのだろうか。

後にも先にも、私が見かけたのが、この人だけだった。

それから約20年。2007年にiPhoneが登場し、スマートフォンという言葉も流行っていく。
確かに、あの頃の携帯電話からの進歩は、スマートフォンといえるほどである。
小さく軽く、バッテリーも持つようになり、
ただ電話をかけるだけのモノから、さまざまな機能を盛り込んだモノになっている。

スマートという言葉を使いたくなるのもわかるし、
スマートという言葉にふさわしいモノでもある。

いま、あのころの、大きくて重くて単機能の携帯電話が使えたとして、誰が使いたいと思うだろうか。
けれど、オーディオはそこが違う。

オーディオの世界も、スマートオーディオといえるようなモノが出てきている。
スピーカーにしても、大きくて重い、そして高能率のモノよりも……、という傾向はある。

スピーカーユニットにしてもそうだ。
3月のaudio sharing例会で予定しているのは、
JBLの2441を二本、2397ホーンに取りつけて、モノーラルCDを聴く、というものだ。
2441には600Hz以上を受け持たせる。

これがコーン型ユニット、ドーム型ユニットであれば、
ユニットの重量はせいぜい数kgである。
軽く片手で持てる重さでしかない。

たとえばATCのスコーカーがある。
ATCのスコーカーは400Hzあたりから使えるし、能率はホーン型よりは低いものの、
最大出力音圧レベル、リニアリティに関しては、
スタジオモニターとして高い評価を得るだけの能力をもっている。

そういうユニットがずいぶん前から登場しているにも関わらず、
金属のかたまりのようなコンプレッションドライバーをひとつのホーンにダブルで取りつける。
ひどく時代に逆行しているようなことをやるわけだ。

それはお世辞にもスマートオーディオとは呼べない。
その対極にあるだけに、マッスルオーディオと、だから呼びたい。

場所はいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。