マッスルオーディオで聴くモノーラルCD(その6)
JBLの2441の出力音圧レベルは118dBと、カタログには載っている。
この値は実際のホーンを取りつけてものではなく、
90cmのチューブに取りつけての音圧であり、実際の使用状態での音圧は10dBほど低下する。
JBL Professionalのカタログには、ホーンについても出力音圧レベルが表示してある。
同じドライバーを取りつけてもホーンの指向特性によっても、出力音圧レベルは多少変化する。
2397の出力音圧レベルは、108dBとなっている。
単純計算でいけば、2441をダブルで鳴らすわけだから3dB上昇の111dBとなる。
同一ユニットのダブルで音圧は何dB上昇するのか。
6dBだと考えている人がけっこう多いようだが、実際には3dBの上昇である。
家庭で鳴らすには111dBも108dBも大きくは変らない、と思っていい。
最大出力音圧レベルにしても、そこまで音量をあげることはない。
ならば2441を二本で使うことのメリット、デメリットの前に、
シングルとダブルの違いはどこにあるのか。
今回予測が甘かった、と反省していることがひとつある。
エンクロージュアの奥行きを測っていなかった。
2397に2329を介して2441をダブルで取りつけると、奥行きがかなり長くなる。
のせてみると、けっこうギリギリだった。
ホーンとドライバーの前後位置を調整したいと思っても、
これ以上後にするとドライバーがエンクロージュアが落ちそうになる。
シングル用のスロートアダプター2328とダブル用の2329は長さが違う。
この違いによって、今回はエンクロージュア上での前後位置の調整はほとんどできなかった。
そしてこのこと関係するのが、エンクロージュアへの荷重のかかりかたの違いがある。
これは音にかなり関係してくる。