趣味のオーディオとしてのカタチ(その1)
JBLのコンプレッションドライバー2441は17.8φ×D13.6cmで、重量は11.3kg。
実際に手に持ってみると、指がひっかかるところがほとんどないため、
11.3kgよりもずっと重たく感じる。
黒くて重い鉄のかたまりともいえる。
これと組み合わせているディフラクションホーン2397は、
扇状の形をしていてW66.0×H9.5×34.0Dcm、重量は、JBLには珍しい木製ということもあって4.4kg。
写真でみるよりも実際にふたつ合わせた重量と、その重量のアンバランスさを実感してみると、
余計に、このふたつの組合せからなる形がユーモラスな雰囲気もある。
大型の金属製のマルチセルラホーンとの組合せより、
2397と大型ドライバーの組合せは、趣味のモノとしてみれば、実にいいカタチをしている、と思う。
これは理屈ではない。
オーディオが男の趣味として、オーディオ機器が存在していると感じさせる。
今日、試しに2397にスロートアダプター2329を利用して、2441をダブルで取り付けてみた。
2441は二個しかないから、ステレオ用として音を出すためではなく、
2397+2441×2の実物を見て、それを手にとり実感したい、と思ってやってみた。
2397に2441を二発取り付けてある写真はステレオサウンドのバックナンバーにも載っている。
どんな感じになるのかはだいたいはわかっていた。
それでも実際に取り付け作業を一人でやっていると、
ずしっとした重量が、なんともたのもしいと思えてくる。
11.3kgがふたつで22.6kg。2397の4.4kgがそれに加わり、
2329の重量(2kg以上はあるだろう)を合計すると30kg近くなる。
しかも重量バランスのアンバランスさは、さらに増す。
ユーモラスな印象も増してくる。全体の、モノとしての迫力はもっと増している。