Date: 11月 27th, 2020
Cate: High Resolution

MQAで聴きたいアルゲリッチのショパン(その5)

アルゲリッチの“THE LEGENDARY 1965 RECORDING”を、MQAで聴きたい、と、
(その1)で書いた。

MQA-CDは出ていない。e-onkyoでも配信されていない。
半ば諦めていたら、TIDALにある。

44.1kHzではあるが、MQAである。
やっぱりMQAはいいな、と思う。

音の粒立ちがいい。
CDと比較試聴するまでもなく、TIDALのMQAのほうがみずみずしい。

(その2)で、音がよくて、1965年の録音とは思えなかった、と書いてしまったが、
MQAだと、その感はさらに強くなる。

このアルゲリッチのショパンを聴いていると、
audio wednesdayで、コーネッタで少し大きめの音量で鳴らしてみたい、と思うようになってきている。
私の部屋では、ちょっと無理な音量で、喫茶茶会記で鳴らしたいし、
その音、その演奏を、ぜひ聴いてほしい、と思うのだが、
その機会が訪れるのかどうかは、いまのところなんともいえない。

Date: 11月 27th, 2020
Cate: ディスク/ブック

Elgar: Cello Concerto, Op. 85 & Sea Pictures, Op. 37(その2)

11月27日になった。
ワーナーミュージックの告知通りに、
ジャクリーヌ・デュ=プレのエルガーのチェロ協奏曲の、2020年リマスターがでた。

e-onkyoで配信が始まった。
MQAも、もちろんある。
ワーナーミュージックのサイトには、96kHz、24ビットとあったが、
(その1)で書いているように、192kHz、24ビットである。

デュ=プレのエルガーの協奏曲は、これまで何枚も買ってきた。
MQA-CDも買ったし、XRCDも、ずっと以前に買っている。
それ以外にも数枚買った。

TIDALでも、MQAで聴ける。
自分でも、もう十分だろう、と思っている。
それでも食指が動いてしまう。

それでも、今回が最後になるであろう。

Date: 11月 26th, 2020
Cate: 電源

モバイルバッテリーという電源(その8)

アンカーからAnker PowerHouse 100が発売になった。

モバイルバッテリーなのだが、Anker PowerHouse 100は、
DC出力以外にAC100V(正弦波)の出力もそなえている。

バッテリーからAC100Vを作り出して供給する製品はすでにいくつもあり、
昨年はホンダがLiB-AID E500 for Musicという製品も出してきている。

Anker PowerHouse 100は、ずっとコンパクトである。
メリディアンの218に使うには十分な容量である。
しかも手頃な価格におさまっている。

できれば200V出力を、といいたいところだが、
とにかく試してみたい、と思っている。

Date: 11月 26th, 2020
Cate: トランス, フルレンジユニット

シングルボイスコイル型フルレンジユニットのいまにおける魅力(パワーアンプは真空管で・その14)

レベルコントロールに使われるポテンショメーターが、
どういう構造になっているか分っている方は読み飛ばしてもらっていい。

10kΩのポテンショメーターがあるとする。
減衰量が0のとき、10kΩのポテンショメーターは、
そのままアンプの入力に並列に接続されたかっこうになる。

絞りきった状態、減衰量が∞のときは、10kΩのポテンショメーターが、
アンプの入力に対し直列に接続された格好になり、
アンプの入力はショートされた状態でもある。

ポテンショメーターの減衰量は、R1とR2の抵抗の比で決る。
つまり10kΩのポテンショメーターの場合、R1+R2=10kΩであり、
減衰量によってR1、R2の値が変っていく。

R1がアンプの入力に対して直列に、R2が並列に入る。
減衰量0のときは、R1が0kΩで、R2が10kΩとなり、
減衰量∞のときは、R1が10kΩで、R2が0kΩとなる。

つまり減衰量が増えるほどR1の値が大きくなり、R2の値は小さくなっていく。
R2はアンプの入力に並列に入るわけだから、
この値が小さくなっていくことと、ショート状態に近くなっていくことでもある。

その分R1の値が大きくなっていくわけだから、どちらが音質への影響(デメリット)が大きいのか。
いままではR1の値が大きくなる方だ、と考えていたが、
間違っていたわけではないものの、R2が小さくなることのメリットも、
実はけっこう大きいのではないか、とグリッドチョーク的ケーブルをあれこれやっていて、
そう考えるようになってきた。

繰り返すが、絞った状態で使うのであれば、
良質のポテンショメーターの使用が条件となる。

Date: 11月 26th, 2020
Cate: 老い

老いとオーディオ(齢を実感するとき・その23)

人間、何時死ぬかなんて誰にもわからない。
明日、ぽっくり逝ってしまうかもしれない。

二年ほど前までは、私がくたばったあとに、
誰かがaudio sharingを引き継いでくれたら──、とけっこう真剣に考えていた。

私が明日ぽっくり逝ったとしても、しばらくはaudio sharingは残る。
レンタルサーバーとの契約が終了するまではアクセスできる。
それが過ぎれば消えてしまう。

なんとかしたい、と考えていたけれど、もういいかな、と思うようになってもきている。
残したいという気持はあるが、
同じくらいに私が逝った後は自然消滅でもいいな、とおもうようにもなってきている。

Date: 11月 26th, 2020
Cate: audio wednesday

第118回audio wednesdayのお知らせ(Beethoven 250)

12月2日のaudio wednesdayのテーマは、Beethoven 250で、
かける曲はすでに決めていた。

けれどTIDALを使うようになって、かけたい曲が増えてきた。
これもMQAで出ているのか、というのが、ベートーヴェンに関してだけでもけっこうな数ある。

それが、私にとってどうでもいい演奏のベートーヴェンならばなんてことないのだが、
けっこう好んで聴いているベートーヴェンの演奏だったりするのだから、
これもかけたいな、と思うようになってきた。

それらをすべてかけていたら、時間がどれだけあっても足りないから、
すでに決めている曲だけをかけるつもりでいる。

すでに告知しているように、喫茶茶会記の移転に伴い、
いまの場所でのaudio wednesdayは、今回で終りとなる。

新しい場所での喫茶茶会記でもaudio wednesdayが行えるのかどうかは、
いまのところなんともいえない。
再開できるのであれば、再開の最初の回は、TIDALを使ってやりたい、と考えている。

場所はいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。

19時開始です。
現時点では、開催予定です。
最終的な判断は、11月29日に告知します。

Date: 11月 25th, 2020
Cate: 瀬川冬樹

ベルナール・ブュフェ回顧展 私が生きた時代

Bunkamuraミュージアムで、「ベルナール・ブュフェ回顧展 私が生きた時代」が開催されている。
2021年1月24日まで、である。

私がベルナール・ブュフェの作品を強く意識したのは、
瀬川先生のリスニングルームの壁にかかっていた写真をみた時からだった。

世田谷・砧に建てられたリスニングルームの漆喰の壁にかかっていた。
瀬川先生にとって、あのリスニングルームが、どういう存在だったのかを考えれば、
そこに、誰でもいいから、なにか絵(版画)をかけておこう、ということにはならないはず。

ベルナール・ブュフェのリトグラフを気に入ってことだったのだろう、
といまもおもっているが、はっきりしたことはわからない。

誰かからの贈り物だったのかもしれないし、
瀬川先生が購入されたものなのかも、よくは知らない。

でも気に入らない作品を、音楽を聴く空間に、
視界に入るところにかけられはしないはずだ。

ベルナール・ブュフェの作品と瀬川先生の音との共通するところ。
そういうものがあるのかはなんともいえないのだが、
それでも線による描写というところに、共通するところを感じてもいる。

ステレオサウンド別冊「HIGH-TECHNIC SERIES-3」の巻頭鼎談で、
井上先生、黒田先生とともに、JBLの4343のトゥイーターを交換しての試聴について語られている。

JBLの2405、ピラミッドのT1。
この二つのトゥイーターの評価で、瀬川先生の音の好みがはっきりと語られている。
そこのところを読むと、ベルナール・ブュフェとのつながりを、なんとなく感じられる。

Date: 11月 25th, 2020
Cate: 1年の終りに……

2020年をふりかえって(その4)

今年はコロナ禍によって、オーディオショウのほとんどが中止になった。
中止が発表になった日に、twitterで検索してみると、
中止で悲しい、とか、来年に期待したい、とか、そういったツイートが表示された。

どのくらいの人が、オーディオショウの中止について、
なにか呟いているのかが気になって、数日、検索していた。

中止で悲しい、とか、来年に期待したい、と呟いていた人が、
続けて、なにかを呟いているのかと思えば、案外そうではなかった。
私が見た範囲では、ほとんどの人が、最初の呟きだけで、
その後は、まったく違うことを呟いていた。

そうだそうだ、twitterは、そういう呟きを書き留めておく場であるんだ、ということを、
再確認した一年だったような気がしている。

twitterがなかったころは、呟きは、呟いた本人でさえ、
どこかに書き留めてたりはしていなかったはずだ。
それが、いまではまったく違ってきている。

けっこうな数の人が、自身の呟きを書き留めるだけでなく、
不特定多数の人に向けて公開している。

日本では2011年3月11日から、twitterの存在感が急に増した。
そのころのツイートと、いまのツイートは、傾向が変ってきているようにも感じるのは、
この約十年間におけるスマートフォンの普及が関係しているのだろう。

パソコンからのツイートとスマートフォンからのツイート。
違ってこよう。

私も、あのころはMacからツイートしていた。
いまではほとんどツイートしなくなったが、たまのツイートはiPhoneからである。

スマートフォンは、パソコン以上にパーソナルコンピューターであるわけだ。
そんなiPhoneで、今年は多くの音楽を個人的に聴いてきたし、
audio wednesdayでは鳴らしてきた。

Date: 11月 24th, 2020
Cate: アクセサリー

D/Dコンバーターという存在(その12)

Matrix AudioのX-SPDIF2が、さきほど届いた。
16日の夜おそくにインターネットで注文して、今日到着。
一週間ほどで来た。

本体は小さいけれど、箱はけっこう大きかった。
その分クッション材も余裕がある。

本体は小さいけれど、シャーシーはアルミ材の削り出しということなので、
見た目以上に重く感じる。

フロントには、Hi-Res AUDIOのロゴがついている。
写真ではなかったものがついている。
これはないほうがいい。

実際手にしてみると、これだけのモノが三万円ちょっとで購入できるのか、と、
モノづくりに携わっている人ならば、脅威に感じるのではないだろうか。

まだ接続してない、音は聴いていない。
とにかく12月のaudio wednesdayに間に合った。

Date: 11月 24th, 2020
Cate: ディスク/ブック

Uomo mio Bambino mio / Ornella Vanoni

ステレオサウンド別冊「HIGH-TECHNIC SERIES-3」は、トゥイーターの一冊だった。
「世界のトゥイーター55機種の試聴とその選び方使い方」という副題がついていた。

巻末に,黒田先生による
「トゥイーターはこのレコードでチェックしよう テストに好適なレコード10選」がある。

その一枚に、オルネラ・ヴァノーニの「女の第三章〝愛〟」があった。
     *
 はじめにおことわりしておくが、このレコードは、いわゆるオーディオ的な意味で、特にすぐれた録音のレコードとはいいがたい。それに、はるか以前から、このオルネラ・ヴァノーニというイタリアの歌い手のうたう歌に魅力を感じつづけてきたがゆえの、つまりひいきのひきたおし的に、ここでとりあげたといえなくもない。
 しかし、むろん、ここでとりあげる理由が、まったくないわけではない。ヴァノーニの声はハスキー・ヴォイスだ。ただ、このハスキー・ヴォイスは(あらためてことわるまでもないと思うが、オルネラという名前からもあきらかなように、ヴァノーニは女だ、アメリカのジャズ・シンガーのそれと、微妙にちがう。イタリアの女の人の声によくあるタイプのハスキー・ヴォイスだ。
そのハスキー・ヴォイスを、ヴァノーニは、有効につかって、うたう。このレコードの第一面第二曲目におさめられている「誠実」という歌などでは、ためいきもうまくつかう。従って、ヴァノーニの声は、ときに、大変SEXYだ。
 もっとも、いつでもヴァノーニの声がSEXYにきこえるとはかぎらない。高い方の音が自然にのびていないと、声そのものの色っぽさも微妙な表情も、当然のことにききとりにくくなる。そういうことで、ヴァノーニの声にポイントをおいてきくということなら、第二面第五曲の「風のように」が、うってつけだ。ヴァノーニはそこで、ギターだけを伴奏に、その独特の声の表現力をいかして、つぶやくように、ささやくように、うたっている。もしそこで、ヴァノーニの声がSEXYにきこえたら、きっとそのトゥイーターはいいトゥイーターにちがいない。
     *
ジャケットに使われている写真が、色っぽく感じられた。
HIGH-TECHNIC SERIES-3」の写真はモノクロで、掲載ページの紙もよくはなかった。
しかも裏焼き(左右が反転)だった。

下着(ネグリジェ)姿のオルネラ・ヴァノーニが、
不鮮明な写真ゆえに、よけいに色っぽく感じられたものだ。

そんなこともあって黒田先生による十枚のなかで、
私がいちばん聴きたいと、その当時思ったのが、このディスクだった。
国内盤も出ていた。けれど、そのころ住んでいた田舎のレコード店ではみかけなかった。

どこかでみかけたら買おう、と思っていたのに、であうことはなかった。
けれど、「女の第三章〝愛〟」(Uomo mio Bambino mio)も、TIDALにある。

TUTTO VANONIというタイトルで、八枚のディスクをまとめたものにふくまれている。
もちろんMQAで聴ける。

もうたずねることはできないが、
MQAで聴けるヴァノーニの声を、黒田先生はなんといわれるだろうか。

Date: 11月 23rd, 2020
Cate: バランス

Xというオーディオの本質(その3)

タイトルに「本質」を使っているからといって、
本質を捉えている、とまではいわない。

本質について書いている、とはいえても、
オーディオの本質とは、と問われて、スパッと答えられるわけではない。

巷には、若いのに、本質を忘れないようにしている、
そういったことを恥ずかしげもなく書いたり話したりする人が、意外にいる。

オーディオに限っても、(私の感覚では)けっこういるな、と感じている。
おそらく、その人たちは、私の何倍、いや何十倍ものオーディオの才能の持主なのか、
それともオーディオの才能から見放された人のどちらかだろう。

才能があるのは、決してしあわせなことではない。
むしろ、才能がないことのほうが、ずっとしあわせだったりする。

そのことに気づかずにオーディオをやっていける人は、しあわせだ。

Date: 11月 22nd, 2020
Cate: ディスク/ブック

AFRICAN RHYTHMS

四年前のaudio wednesdayで一度鳴らしたことのあるピエール=ローラン・エマールの“AFRICAN RHYTHMS”。

このディスクの二曲目に、スティーヴ・ライヒの“Clapping Music”がおさめられている。
手拍子のみ、プリミティヴな曲である。
けれど、表情豊かな曲である。

“AFRICAN RHYTHMS”というよりも、
“Clapping Music”を、MQAをきいたときから、MQAで聴きたい、と思ってきていた。

これも、過去形で書けるのが嬉しい。
e-onkyoで配信されないか、と期待していたけれど、
それほど売れそうな曲ではないだろうから、あきらめもあった。

TIDALにはあるだろうけれど、MQAではないだろう、と思っていた。
なのにMQAで、ある。

“Clapping Music”とMQA。相性はそうとうにいい。

Date: 11月 22nd, 2020
Cate: 音楽性

「音楽性」とは(映画性というだろうか・その12)

映画「鬼滅の刃」が、とてもヒットしている。
先日、仕事関係の知人が観に行っている。

彼いわく、「大ヒットの映画は映画館で観るべきではないかも」といっていた。
大ヒットしているといえる「鬼滅の刃」だけに、普段映画館に来ない人たちも大勢来る。
その人たちのなかには、ほんのわずかだがマナーがなっていない人がいるから、が理由だった。
かなりひどかった、そうだ。

「鬼滅の刃」の予告編は、「テネット」の上映の前に流されていた。
マンガとアニメを、とにかくバカにする人たちがいるけれど、
映画館での「鬼滅の刃」の予告編をみていたら、
観に行こう、と思わせるほどに、丁寧に制作された映画と感じられた。

これは映画館で観たい。
観に行くつもりでいたけれど、知人のいうのをきいて、
確かにそうかもな……、と思ってしまった。

そのマナーがひどかった人は、自分の部屋でみるのと同じ感覚だったのか。
話題になっている映画だから、映画館に行ったわけだけど、
映画のスクリーンは、家庭のテレビが大きくなっただけ、という感覚だったのだろうか。

それから、もうひとつ、今日知ったのだが、ファスト映画というのがYouTubeにある。
ファストはfastであり、ファストフードのそれである。

少し前から、Netflixに、再生速度を1.5倍にする機能がついた。
こんな機能、誰が使うんだろうか……、と私は思うのだが、
要望が多かったから、こんな機能を搭載したのだろう。

試しに、以前みた映画を、少しだけ1.5倍にした。
ストーリーを追うだけなら、1.5倍再生でみたほうが、時間の節約になる。

けれど、映画も音楽も、時間軸があってこその表現であって、
その時間を、受け手側が勝手に1.5倍にしてみることは、その映画を鑑賞したといえない。

ファスト映画は、1.5倍どころではなく、
第三者が10分程度に編集し解説をつけた動画のことである。

一時間半から二時間半ほどの映画一本を、10分程度に編集した動画をみる行為は、
1.5倍再生が、ずっとましに思えてくるほどである。

Date: 11月 21st, 2020
Cate: 瀬川冬樹

AXIOM 80について書いておきたい(その18)

別項「原音に……(コメントを読んで・その5)」で、
スピーカーのあがり的存在について、ちょっとだけ触れている。

瀬川先生にとってのスピーカーのあがりがあったとすれば、
それはAXIOM 80だったのかもしれない。

それが「我にかえる」ということにつながっていくのではないだろうか。
そういう気がしてきた。

スピーカーのあがり。
といっても、YGアコースティクスでスピーカーはあがり、
マジコでスピーカーはあがり、といっている人たちと、
瀬川先生のあがりは、決して同じなわけではない。

Date: 11月 21st, 2020
Cate: 218, MERIDIAN

218はWONDER DACをめざす(その21・追補)

その21)の最後で触れたAudirvana

今日、Audirvanaのサイトにアクセスしたら、日本語のページができていた。
すべてのページの日本語版が出来ているわけではないが、
半分くらいは日本語化されている。

日本からのアクセスが増えてきたからなのだろうか。