Date: 8月 16th, 2019
Cate: 世代
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世代とオーディオ(若い世代とバックナンバー・その2)

視野の狭い、未熟な意見、考えを、新鮮な意見、考えと思う人もいようが、
私はそうではない。

もちろん若い人の意見、考えすべてが未熟だとはいわない。
けれど、今回の1979年当時の七万円台のプリメインアンプを、
中級機ではなく高級機と捉えるのは、はっきりと狭く未熟でしかない。

当時の初任給に目を向けてはいても、
残念なことに、ここでは数字にのみ目を向けている、としかいいようがない。

少々きついことを書いているとは、私は思っていない。
なぜ彼は、自分の意見、考えに反論をしないのか、と思う。

七万円台のプリメインアンプを高級機ではないか、と思ったのならば、
自分自身で、自分の、その考えに対して反論をいくつか考えてみるべきである。

当時の初任給と七万円台という価格、
それだけで中級機ではなく高級機としたのは、そのままでは単なる思いつきでしかない。

しかも、このことを書いた若い人は、
瀬川先生の「コンポーネントステレオのすすめ」を読んでいる。
「コンポーネントステレオのすすめ」を読んでいるのならば、
そこに「コンポーネントステレオの経済学」、
「費用と性能の関係」があるのを思い出すはずだ。

読んでいる、ということはそうことである。
単に文字だけを追っただけで、書かれていることが頭に入っていなければ、
それは読んだとはいわない、眺めただけである。

ここに「標準的な価格」ということばが出てくる。
瀬川先生を、それをどう説明されているか、
「コンポーネントステレオのすすめ」を見なければ思い出せないというのならば、
何度でもいう,それは読んでいない、のと同じだ。

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