Date: 9月 11th, 2020
Cate: 映画
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メイド・イン・ヘブン

「メイド・イン・ヘブン」(原題:Made in Heaven)は、
1987年の映画で、ティモシー・ハットン、ケリー・マクギリスらが出ている。

好きな映画であり、もう一度観たい、と思っていても、
アメリカではDVDで出ているが、日本ではDVDになっていない。

Netflix、Amazon Prime Videoにもない。

「メイド・イン・ヘブン」は、天国で出逢った男女が生れ変るストーリーである。
こういう内容を鼻からバカにする人もいるようだが、
そういう人に無理にすすめる気はまったくない。

大ヒット作でもないし、ものすごい名作ともいえない。
そんな映画なのに、このごろもう一度みたい、と思うことが多くなった。

みたい、と思うから、ここでも書いてしまっている。

ティモシー・ハットン演ずる主人公が、
終盤で老夫婦と食事を共にするシーンがある。

主人公は、食事をする金にも事欠いている。
だから、あるいいわけをする。

老夫婦は、それがお金がないことのいいわけだと、わかっている。
主人公と同じいいわけを、私も若いころ、何度使っている。

お金がない、と素直にいえなかったからだ。
同じいいわけをしたことがある、という人は、私だけではない、とおもう。

五味先生は、オーディオ愛好家の五条件として、
金のない口惜しさを痛感していることを、その一つにあげられている。

「メイド・イン・ヘブン」を観た時はそうではなかったけれど、
観ていて、お金のない切なさを思い出していた。

このシーンをみても、何も感じない人がいるかもしれない。
それはシアワセなことであろう。
けれどオーディオマニアとしては、しあわせだろうか。

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