BEETHOVEN Complete Piano Sonatas · Diabelli Variations / Barenboim
ダニエル・バレンボイムのベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集が、
10月30日、ドイツ・グラモフォンから出る。
バレンボイムのベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集は、これで四度目である。
前回はデッカから14年前に出ている。
たしかブレンデルが三回録音していたと記憶しているが、
それでもすごいことだと思っていたが、
バレンボイムはそれをこえている。
今後、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集を四回も録音する演奏家は、
登場しないのではないか。
少なくともバレンボイムに匹敵するピアニストということになると、
少なくとも私が生きているうちにはないだろう。
バレンボイムは、今年の11月で78歳になる。
バレンボイムの音楽活動を見ていると、
この人は、あと20年くらい現役のままなのではないか、と思うことがある。
仮にあと20年、バレンボイムが現役のピアニストだったとしたら、
五度目の全集録音が現実となるかもしれない。
というよりも、可能性は、けっこう高いと思っている。
いままでバレンボイムのベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集には、さほど興味を持てなかった。
これといった理由があったわけではないが、なんとなく遠ざけてきていた。
三度目の全集だったら、そのまま聴かずにすましていたことだろう。
けれど、四度目となると、なぜ、そこまで、という興味がわいてくる。
それに、MQAでもリリースされるのではないか、という期待もある。
MQAだったら、まちがいなく聴く。
通常のCDであっても、おそらく聴くと思う。
五度目を期待しているから、である。