VUメーターのこと(その1)
マークレビンソンのLNP2のことを書いていると、どうしてもVUメーターのことについても書きたくなってくる。
いま市販されているアンプで、メーターを備えているモノは、何があるのだろうか。
パワーアンプではマッキントッシュをはじめとして、いくつかあるけれど、
コントロールアンプでメーター付きのモノは、いまや皆無なのかもしれない。
1970年代のアンプには、パワーアンプだけでなく、
プリメインアンプにもメーターがついているモデルがいくつもあった。
そしてコントロールアンプにもメーター付きのモデルがけっこうあったものだ。
LNP2がそうだし、
国産アンプでも、ナカミチのNakamichi610、ダイナベクターのU22とDV3000、サンスイのCA3000、
ソニーのTAE8450とTA2000F、テクニクスのSU-A2、ビクターのJP-V1000、ヤマハのCIなどがあり、
海外アンプではギャラクトロン(イタリアのメーカー)のMK16、クワドエイトのLM6200Rがあった。
メーターがついているのはアンプだけではなかった。
テープデッキにももちろんついていた。
テープデッキにメーターがついていないモノはないはずだ。
まぁメーターといっても、いいメーターとそうでないメーターがあって、
ただ針が振れているとしか思えないひどいメータから、
ただ鋭敏なだけでなく人間の感覚にうまくマッチした動きをするメーターまであった。
形も大半は四角だったけれど、四角であればどれも同じとはいえなかった。
そのメーターがついていてカッコいいと感じさせるメーターもあれば、
ないほうがいいんじゃないか、と思いたくなるメーターもあった。
メーター付きのオーディオ機器を一度も・一台も使ったことのない人は、
当時はいなかったといえるほど、メーターがついているモノが多かった。