Mark Levinson JC-2(続々続・モジュール構成について)
国産アンプの場合、ボリュウムの位置が8時を示しているならば減衰量は60dBくらいある。
すべてのアンプがそうだとはいえないまでも、大半のアンプはこのくらいの減衰量になっている。
マークレビンソンのJC2のボリュウム周りの表示には減衰量のdB表示はなく、目安程度の数時があるだけ。
LNP2には減衰量がdB表示になっていて、8時の位置では、-25dBとなっている。
もう手元にJC2はないからそのへんは確認できないけれど、
LNP2と同じポテンショメーターを使っていたら、
つまりスペクトロール製を使っていたら、8時の位置はLNP2と同じ-25dBと考えられる。
そうなると国産アンプの-60dBとの差は35dB。
同じ8時の位置でもこれだけ減衰量に差があれば、JC2はゲインが高すぎる、と感じてしまう。
入力感度の高いパワーアンプや出力音圧レベルの高いスピーカーを使っていれば、
もっと絞りたいと思っても、-25dBより先はひじょうにクリティカルですぐに絞りきることになってしまう。
これに関しては日本からの指摘があったのだろうか、
ML6もLNP2も後期のモデルでは8時の位置で-40dBのポテンショメーターに変更されている。
では実際にJC2を使う場合、どう対処したらいいのか。
後期のML6、LNP2に採用された仕様のポテンショメーターが入手できれば、交換するという手がいい。
けれどよほどの幸運がなければ、入手は非常に難しい。
それにJC2に手を加えることになり、そのことに抵抗を感じる方もいるから、
別の対処法となると、パワーアンプの入力のところで絞るしかない。