Mark Levinson LNP-2(続々・バッファーアンプについて)
シリアルナンバー1614のLNP2がバッファーアンプ仕様になっていたのは、
瀬川先生の意見を取り入れてのことである。
瀬川先生はLNP2についてふれるときに、バッファーアンプを追加したほうが音質が向上すると書かれていた。
たとえばステレオサウンド別冊「世界のコントロールアンプとパワーアンプ」の78年度版でも、
「できればオプション(別売)のバッファーアンプを回路に追加してもらう方が音質が向上する。」
と書かれている。
私も何度か、瀬川先生のこれらの意見を読んでは、
いつの日かLNP2を手に入れるときが来たら、バッファーアンプを追加してもらうんだ、と夢想していた。
ただ「音質が向上する」とは書かれていても、具体的にどういうところが変るのかについては、
具体的に書かれたのを見たことがない。
このことはずっと気になっていた。
バッファーアンプを追加して、音が良くなるようには考えにくい。
それでも何度か瀬川先生が書かれているだから、きちんとした理由があるはずだ。
それが、どういうことなのか、どういう変化(向上)なのかがわからなかったからだ。
私がバッファーアンプを追加したLNP2を聴いたのは、
ステレオサウンドのシリアルナンバー1614のLNP2が最初である。