Archive for category テーマ

Date: 11月 6th, 2020
Cate: Digital Integration

Digital Integration(本とiPhoneと……・その3)

昨日の昼、駅を出たところでiPhoneで会話をしている人が立っていた。
その人は、iPhoneを左手で持ち、右手の手話で、誰かと会話していた。

iPhoneにはFaceTimeというアプリが、最初からインストールされている。
おそらく、このアプリを使っての手話での会話なのだろう。

いわゆるテレビ電話である。
私が小学生のころ、テレビ電話は未来の技術だったし、
ましてそれが手のひらにおさまるサイズになるとは、なかなか想像できなかった。

SFもののテレビ番組では、腕時計にテレビ電話の機能が搭載されたものが、
何度か登場していた。

そんなモノがいつかは実現するんだろうけど、
生きているうちに出てくるんだろうか……、ぐらいに思っていた。

それがいま、現実のモノとして、
しかも特別なモノとしてではなく、多くの人が持っているモノとして存在している。

FaceTimeを使えば、テレビ電話ができることはわかっていても、
手話を使う人たちが、FaceTimeで会話するということは、想像していなかった。
だから、iPhoneには、こういう使い方もあるんだ、という感慨があった。

音声のみしか伝えられない電話は、
聴覚に障碍のある人にとっては、どういう存在だったのかを、
昨日まで考えることはなかった。

スマートフォンもコンピューターである。
手のひらにおさまるコンピューターである。

四年前の(その2)で、書いたことをくり返す。

ここでもスティーブ・ジョブズの言葉を思い出す。
コンピューターは個人の道具ではない、と。
個人と個人をつなぐための道具である、ということを。

Date: 11月 5th, 2020
Cate: Pablo Casals, ディスク/ブック

カザルスのモーツァルト(その5)

昨晩のaudio wednesdayの最後にかける曲は、
あらかじめカザルスのモーツァルトに決めていた。

まず「ハフナー」をかけた。
残念なことに途中で、「偶然は続く(その3)」で書いているように、
マッキントッシュのMA7900の電源がふいに落ちた。

再び電源をいれて、最初からかけなおすことも考えたけれど、
「ジュピター」をかけることにした。

「ハフナー」にしても、「ジュピター」にしても、
一楽章から四楽章まで鳴らすつもりでいたので、
一楽章だけでなく最後まで聴いていた。

ライヴ録音なので、最後に拍手が入る。
拍手が鳴り出して、わりとすぐにMA7900の電源が落ちた。
この日、何度目になるのか。
途中で数えるのがイヤになるくらい、マッキントッシュの電源が落ちた。
十回ほどか。

それでもカザルスの「ジュピター」だけは、拍手の音は途中で切れたものの、
最後まで鳴らしてくれた。

Date: 11月 5th, 2020
Cate: アンチテーゼ

アンチテーゼとしての「音」(iPhone+218・その15)

昨晩(11月4日)のaudio wednesdayは、
2月に続いて、iPhoneを使って音出しだった。
CDプレーヤーは、まったく使わなかった。

今回からiPhoneは、これまでの8から12 Proである。
iPhone 8は三年前のモデル。

外観、大きさが違う。
持ってみると、iPhone 12 Proは、意外にも重く感じる。

ボディの素材もアルミニウムからステンレスに変っている。
それにMagSafe用のリング状のマグネットが内蔵されてもいる。

それにCPUも、もちろん違う。

期待できそうな点、そうでない点を感じる。
それらが、どのように音に影響を与えるのかは、聴いたところで判断できることではない。

どちらがいいのか悪いのか。
仮にiPhone 8の音が良かった、としても、
iPhone 12 Pro購入時に下取りに出すようにしているから、
近日中に手元からなくなる。

なのでiPhone 12 Proの音がよくあってほしいわけだ。

iPhone 12 Proが到着して、三日ほどそのままにしていた。
やっと使えるようにしてからも、iPhone 12 Proで音楽を聴くことはあえてしなかった。

audio wednesdayで、初の音出しをするつもりでいた。
いつものようにスピーカー、アンプをセッティングして、iPhone 12 Proを接続しての音。

悪くはないけれど、うーん……と感じる。
開始時間の19時までに、テーマとは関係ない曲をかける。
悪くはないけれど……、というおもいは拭えない。

いつものiPhone 8だったら、こんなふうに鳴るのに……が頭にあるからだ。
試しにiPhone 8にする。

やっぱりiPhone 8なのかな、と思う。
けれど、iPhone 12 Proでの音出しは、今日が最初だ。
もう少し鳴らしてみよう、と思い直した。

結果を書くと、最後までiPhone 12 Proで鳴らした。

Date: 11月 5th, 2020
Cate: ディスク/ブック

Both Sides Now

昨晩(11月4日)のaudio wednesdayでは、
Bird 100がテーマだったので、
チャーリー・パーカー、ビリー・ホリデイ、バド・パウエル、
それからサンソン・フランソワをかけた。

19時からの、約四時間。
21時くらいに、ちょっと一休みという意味をかねて、
ジョニ・ミッチェルの“Both Sides Now”をかけた。

MQA(96kHz、24ビット)でかけた。

いいのは鳴らす前からわかっていたことなのだが、
それでも予想を超えて、よかった。

“Both Sides Now”は、ちょっとだけ意図を込めての一曲だっただけに、
ここまでうまく鳴ってくれると、何もいうことはない。

チャーリー・パーカー、ビリー・ホリデイなどをかけ終ったあとで、
パブロ・カザルス指揮のモーツァルトを鳴らした。

そういう意味を込めて、かけた。

Date: 11月 5th, 2020
Cate: 欲する

偶然は続く(その3)

(その2)までの内容とは関係ないのだが、
「偶然は続く」というタイトルに関係していることなので書いておく。

2019年をふりかえって(その19)」で書いているマッキントッシュの電源が落ちる件。
昨晩のaudio wednesdayでも、発生した。

昨年も11月のaudio wednesdayで、プリメインアンプのMA7900の電源が、
音を鳴らしている途中で、何の前触れもなく、四時間で四回、落ちた。

再び電源をいれれば、何の問題もなく、音の変化もなく鳴るのだが、
どこかに原因があるのかは、はっきりとはしなかったから、対策もできなかった。

一年後の昨晩、また電源が落ちた。
しかも昨年よりも、もっと回数が多かった。
いい気持で聴いていると、電源が落ちて、音が止む。

興醒めであるばかりか、マッキントッシュへの不信感へとつながっていく。
偶然なのか、今年も11月に発生している。

想像するに、なんらかのノイズ混入による誤動作のような気がする。
おそらく修理に出したところで、症状が確認できない、ということになるだろう。

こういう故障とはいえない不具合はやっかいである。

Date: 11月 5th, 2020
Cate: audio wednesday

audio wednesday終了のお知らせ

「audio wednesday (first decade)…」で触れているように、
喫茶茶会記がビル建て替えのため移転する。
喫茶茶会記のいまの場所での営業は年内いっぱいである。

なので、audio wednesdayも、12月2日の118回をもって、一旦終了となる。
2011年2月にスタートして、ほぼ十年。

今年の4月は、コロナ禍のため、中止した。
十年120回はできなかったけれど、よく続けられたなぁ、とおもっている。

喫茶茶会記の店主、福地さんの理解があっての十年といえる。

喫茶茶会記の移転先は、まだ決っていない。
そのため移転先でaudio wednesdayが行えるのかどうかは、
いまのところはっきしたことは何もいえない。

次の十年が始められるかもしれないし、
来月の118回で、ほんとうの終了となるのかもしれない。

Date: 11月 4th, 2020
Cate: audio wednesday

第118回audio wednesdayのお知らせ(Beethoven 250)

12月2日のaudio wednesdayのテーマは,Beethoven 250。
12月はベートーヴェンの誕生月だし、今年は生誕250年なので、Beethoven 250に決めた。

ベートーヴェンのみをかける。
ひたすらベートーヴェンのみを鳴らす。

場所はいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。

19時開始です。

Date: 11月 4th, 2020
Cate: ショウ雑感

2020年ショウ雑感(その31)

コロナ禍がなければ、今月下旬にはインターナショナルオーディオショウだった。
オーディオショウの各ブースでは、
オーディオ雑誌の編集部が取材で写真を撮っている。

オーディオマニアも写真を撮る。
スマートフォンが普及して、スマートフォンのカメラの性能向上にともない、
写真を撮る人は、十年前よりもずっと多くなっていることだろう。

こんなことを、いまごろ書いているのは、
iPhoneを8から12 Proに買い替えたからである。

iPhone 12 Proには、LiDAR(ライダー)スキャナーが搭載されている。
LiDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)は、
レーダーが電波を用いているのに対し、ライダーは光を用いている。

それで何が可能になるのか、なんとなくわかっていても、
実際にLiDAR対応のアプリをインストールして使ってみないことには、実感はわかない。

三つのアプリをインストールした。
その一つ、3d Scanner Appが、なかなか、というか、
使ってみて、すごい、と感じた。

iPhoneで、こんなことが可能なのか、と使ってみると、驚くはずだ。
iPhone 12 Proと3d Scanner Appがあれば、
手軽に短時間で、3Dスキャンが可能になる。

オモチャ程度だろう、と最初は思っていた。
やってみると、なかなかすごい。

これならば、オーディオショウで写真を撮るだけでなく、
3Dスキャンする人が、今年は現れていたはすだ。

Date: 11月 3rd, 2020
Cate: High Resolution

廃盤ならぬ廃配信

ハイレゾリューション音源は、
私の場合、もっぱらe-onkyoでの購入が主である。

一ヵ月ほど前から気になっていたことがある。
配信においては、いわゆる廃盤はないものだ、と思っていた。

ところが、どうもそうではない。
ジャズで、いくつかのアルバムを購入しようと思って検索してみたら、ヒットしない。
記憶では、確かにあった。

なのに、いまは存在しない。
私の記憶違いなのか……、と思ったが、
今日、クラシックでも、それがあるのに気づいた。

しかも、それは私が昨年購入したアルバムだから、確かにあった。
なのに、いまはどんなに検索してもヒットしない。

グレン・グールドの「インヴェンションとシンフォニア」である。
flacで、176.4kHz、24ビットでの配信だった。
それが、e-onkyoのラインナップからは消えている。

moraは、どうなのか、と思ってみたら、
「インヴェンションとシンフォニア」はある。
けれど、44.1kHz、24ビットのみだった。

moraにも、以前は176.4kHz、24ビットであった。

とにかく配信には、廃配信がある、ということだ。

Date: 11月 3rd, 2020
Cate: アンチテーゼ

アンチテーゼとしての「音」(iPhone+218・その14)

明日(11月4日)のaudio wednesdayでは、
これまでの iPhone 8からiPhone 12 Proにかえての音出しも行う。

もちろんiPhone 8も持っていくので、
一曲のみではあるが、比較試聴も行う予定だ。

といっても、iPhone 8はほぼ三年使っている。
iPhone 12 Proは、一週間も経っていない。

使い込んだiPhoneと新品のiPhoneの比較ということもあるので、
厳密な比較試聴というわけではないが、参考にはなるはず。

ふり返ってみると、今年は、iPhoneをオーディオ機器として認識した一年ともいえる。

Date: 11月 3rd, 2020
Cate: 老い

老いとオーディオ(齢を実感するとき・その22)

その16)と(その17)で、「これでいいのだ」のことを書いた。

書いた後に、ふりかえって、20代のころの私は、
「これがいいのだ」だったなぁ、と思っていた。

もっといえば「これこそがいいのだ」でもあった。

たとえばアナログプレーヤー、
EMTの927Dstを買ったときは、まさに「これこそがいいのだ」だった。
私が買った927Dstは、後期のモデルとは少し違い、最初から927Dstである。

よく知られる927Dstは、アルミダイキャスト製デッキは、
927Astと共通だから、デッキ左端にあるクイックスタート・ストップのレバーのところに、
メクラ板で塞いでいる。

私が買ったモデルは、最初からこの穴がない。
それからデッキに、927Dstと刻印されていた。

そういうこともあって、「これこそがいいのだ」と思っていた。
その927Dstも、無職時代に二進も三進も行かなくなり、
他のオーディオ機器を含めて、手離すことになった。

いま思うのは、手離してたからこそ、「これでいいのだ」と思えるようになった、ということ。
あのまま使っていたら、「これこそがいいのだ」を追い求めてることを、
いまも続けていたことだろう。

「これこそがいいのだ」は、オーディオマニアとしてアリだ、と思う。
「これこそがいいのだ」を追求する時期が、あってこそのオーディオマニアだと思う。

それでも、「これこそがいいのだ」は度が過ぎると、いびつになっていくのではないのか。

とにかく若いころの「これこそがいいのだ」があっての、
いまの「これがいいのだ」の心境でもある。

Date: 11月 3rd, 2020
Cate: 映画

BORN TO BE BLUE

「CHET BAKER SINGS」のMQA-CDの発売が、なぜ遅れているのか、
その理由は知らない。
発売されるのをじっと待つしかないわけだが、
今日Amazon Prim Videoを眺めていたら、
「ブルーに生まれついて(BORN TO BE BLUE)」があるのに気づいて観ていた。

2016年の映画。
イーサン・ホークが、チェット・ベイカーを演じている。

Amazon Prim Videoでの公開は、3日以内に終了、とある。

Date: 11月 3rd, 2020
Cate: audio wednesday

第117回audio wednesdayのお知らせ(Bird 100)

明日(11月4日)のaudio wednesdayでは、
チェット・ベイカーの「CHET BAKER SINGS」のMQA-CDをかけるつもりでいた。

当初は9月2日発売予定で、9月のaudio wednesdayでかける予定だった。
けれど10月に発売延期。
11月のaudio wedneadayには間に合うな、と安心していたら、またも発売延期で、
今回も間に合わない。

12月は、Beethoven 250がテーマだから、
間に合ったとしても(間に合うはずなのだが)、かけない。

コーネッタで「CHET BAKER SINGS」のMQA-CDを、
喫茶茶会記で鳴らす機会はくるのだろうか。

場所はいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。

19時開始です。

Date: 11月 3rd, 2020
Cate: Pablo Casals, ディスク/ブック

カザルスのモーツァルト(その4)

指揮者パブロ・カザルスの演奏は、
録音は残っているけれど、映像はないものだ、と今日まで、そう思っていた。

残っていてもおかしくはないのだけれど、なんとなくそう思い込んでいた。
でも、残っていた。

YouTubeに“Casals at Marlboro”がある。
14分32秒の、さほど長くない動画だけれど、冒頭と最後のところで、
モーツァルトの「ハフナー」を指揮するカザルスが、数分とはいえみることができる。

「ハフナー」のときだから、1967年のマールボロ音楽祭だ。

とにかくカザルスの指揮する姿をはじめてみた。

Date: 11月 2nd, 2020
Cate: ちいさな結論

ちいさな結論(才能とは)

オーディオの才能とは、いったいどういうことなのか。
オーディオの才能の正体とは、なんなのか。

こんなことを、二十年ほど前から、ときおり考えていた。

別にオーディオの才能だけに限ったことではない。
たとえばスポーツ。
野球の才能とかサッカーの才能。

とにかく世の中には、さまざまな才能がある、ということになる。

あの人は野球の才能がある、とか、絵の才能がある、とか、
そんなことをいわれたりするけれど、
その才能そのもの正体については、ほとんど語られることはない。

それでも、○○の才能がある、という使われ方は、世の中に溢れている。

才能とは、多岐にわたるさまざまな能力(一つ一つはそう大きくはない)を、
ある目的のために統合化できる、ということだろう。

能力のネットワーク(システム)によって生み出されるものが、
才能の正体であり、
才能をのばす、ということは、そのネットワークを拡張していくということであり、
ハタチすぎればタダの人になってしまうということは、
ネットワークを維持するだけでせいいっぱいか、もしくは維持できなくなる、ということ。

オーディオの才能とは、その人が持っているいくつもの能力を、
どれだけオーディオのためにシステムとして構築できるかであり、
さまざまな変化に対応するということは、システムの再構築のはすだ。

こう考えていくと、スランプとは、再構築がうまくいっていない状態なのだろう。