B&W 800シリーズとオーディオ評論家(その13)
(その8)で書いているように、
ステレオサウンド冬号(221号)の表紙は、B&Wの801 D4だった。
221号は昨年12月下旬には、Kindle Unlimitedで読めるようになっていた。
読めばわかる──、というより、読まなくてもわかる、といいたいほどに、
B&WのD4シリーズは、どの機種も絶賛されている。
特に最上級機の801 D4は、ステレオサウンド・グランプリのゴールデンサウンド賞でもあり、
ベストバイにおいても、ほぼ満票に近い。
新製品紹介での扱いも特別といっていい。
悪く言う人は誰一人いない。
それだけきわめて優秀なスピーカーシステムなのだろう。
そのことにケチをつけようとは、まったく思っていない。
それに聴いていないのだから、音について何か書けるわけでもない。
数年後か十年後くらいには、D5シリーズが登場するであろう。
そのときも、今回とまったく同じことが誌面で展開されるはずだ。
それはそれでいい。
B&Wは、800シリーズを長い年月、磨き上げていっている。
その成果なのだから。
けれど前回のD3シリーズのときもそうだった。
おそらく今回のD4シリーズもそうであろう、
ステレオサウンドで絶賛している人で、
誰かD4シリーズをメインスピーカーとして導入するだろうか。
今回もいないだろうし、D5シリーズが登場しても、そのことは同じかもしれない。