Date: 9月 21st, 2016
Cate: オーディオ評論
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ミソモクソモイッショにしたのは誰なのか、何なのか(先生という呼称・その2)

ラジオ技術1957年5月号に「誌上討論会 OTL是非論」が載っている。
十人の方が、それぞれにOTLアンプに対する私論を述べられている。

OTLアンプは無線と実験1951年4月号に、最初に登場している。
アメリカの技術誌にOTLアンプが発表される八ヵ月前のことだそうだ。
つまり日本の方が、OTLアンプに関しては先駆けていたともいえるし、
それは日本が当時は貧乏国で、満足な出力トランスを用意するのが大変だから……、
ということも関係している、とのこと。
(OTLアンプの最初の発表者、乙部融郎氏がそう述べられている)。

「誌上討論会 OTL是非論」には、それぞれの書き手の肩書きが文末にある。
 木塚茂(アマチュア)
 田丸一彦(田丸研究所)
 乙部融郎(アマチュア)
 今西嶺三郎(今西研究所)
 瀬川冬樹(LP愛好家)
 浅野勇(プリモ音響KK技術部長)
 高城重躬(音楽家・音響技術者)
 山根雅美(福音電機技術部)
 鴨治儀秋(東通工)
 加藤秀夫(加藤研究所)

括弧内の肩書きは、ラジオ技術編集部が勝手につけたわけでもないだろう。
おそらくそれぞれの書き手の自己申告によるものと思われる。

瀬川先生は「LP愛好家」である。

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