Date: 9月 21st, 2016
Cate: オーディオ評論
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ミソモクソモイッショにしたのは誰なのか、何なのか(先生という呼称・その1)

オーディオ評論家を「先生」と呼ぶ。
私も、先生とつけて呼んでいるし書いている。
ただし先生とつける人とそうでない人がいて、そうでない人のほうが圧倒的に多い。

私はそうだが、オーディオ評論家全員を先生と呼ぶ人もけっこう多い。
オーディオ業界の人たちだけでなく、オーディオマニアの中にもそういう人も多い。
評論家ごときに先生とつけるなんて、という人もいる。

いったい誰が、いつごろからオーディオ評論家を先生と呼ぶようになったのか。
ステレオサウンドからだ、という人もけっこういる。

ステレオサウンドはそういわれても仕方ない面ももつが、
ステレオサウンドが最初ではない。

あくまで私が目にした範囲でわかっているかぎりでは、
レコード芸術のほうがステレオサウンドよりも早くから、先生と呼んでいる。

レコード芸術1961年11月号に「オーディオ相談室の質問をめぐって」という記事がある。
若林駿介氏が司会で、江川三郎氏と瀬川先生が登場されている。

この記事に、瀬川先生、江川先生とすでにある。
ステレオサウンドが創刊される五年前から、「先生」が使われている。

丹念に探していけば、もっと古いのが見つかるかもしれない。
誰が、いつごろから、に正確な答はまだいえないけれど、
少なくともステレオサウンドが最初ではないことだけははっきりといえる。

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