LOCKWOOD Major
以前、別項で、もしジャズ喫茶をやることになったら、スピーカーは、イギリスのロックウッドのMajor Geminiを第一候補と考えていると書いている。
ロックウッドはタンノイの同軸型ユニットを採用し、エンクロージュアを独自製作したスピーカーを手掛けていた。
1970年代、シュリロ貿易が輸入元だった。
音は聴いたことがない。オーディオ店に展示されていたのを見ただけである。
同じタンノイのスピーカーユニットでも、タンノイ・ブランドのスピーカーシステムとは、ずいぶん違う音を聴かせてくれるそうだ。
エンクロージュアも、タンノイのモノよりもずっと堅固に作られている、ということだった。
この点に関しては、実際にロックウッドのスピーカーを手に入れられた方の話によると、それほどでもないらしい。
それでもロックウッドのスピーカーの音は、
瀬川先生、長島先生の書かれたものを読んでは、鳴らしてみたい、と想いを募らせていた時期がある。
シュリロ貿易がオーディオから離れてロックウッドを輸入することところはなかった。
ウワサも聞かなくなっていたから、会社がなくなったものだと思っていた。
実際、1980年代に火災にあって会社はなくなったが、創業者の孫が2017年に復活させている。
いま、ロックウッドは健在だ。
タンノイの15インチ口径のユニットを二発収めたMajor Geminiはラインナップにはない。
でも一発の方のMajorはある。
現行製品のMajorは、タンノイのどのスピーカーユニットを搭載しているのか。
ウェブサイトには、“15 Inch (385mm) Lockwood Green HPD/SL”とある。
HPDなのか。
耐入力、出力音圧レベルを見ると、HPD385のようだ。スピーカーユニットの写真を見ることはできないので、
これ以上のことはなんともいえない。
それでも聴いてみたい、そして鳴らしてみたいスピーカーシステムである。