直熱三極管(その7)
いまから五十年前、私が「五味オーディオ教室」と出逢った1976年。そのころ、真空管アンプは本当に少なかった。
無線と実験、ラジオ技術、初歩のラジオには真空管アンプの製作記事が常に掲載されていても、既製品の真空管アンプは風前の灯に近かった。
そのことがあって、真空管アンプは自分で作るモノと思うようになっていった。
それがいまでは多くの真空管アンプが市場に出回っている。それぞれのアンプにそれぞれの謳い文句がある。
回路的なこと、使用部品のことなどが語られている。
使用部品で意外と語られないのがソケットについてである。
真空管アンプでソケットは、非常に重要な部品である。
どんなに優れた真空管を用いても、ソケットの品質が劣っていては、アンプの信頼性に関わる。
昭和のころは、いいソケットがけっこうあった。私のところにやって来たマランツのModel 9kも、ソケットはEBYが使われている。
Model 9k全てがEBYのソケットなわけではないようだ。Googleで画像検索してみると、明らかにEBYではないソケットの例もあった。
直熱三極管用のUXソケットだが、往年のアメリカ製のソケットは、かなり入手困難である。日本製と中国製のモノならば、今でも入手可能だ。
使ったことのないソケットについてあれこれ言うのは控えたいのだが、なぜ金メッキを施すのか、と思う。