B&W 800シリーズとオーディオ評論家(その10)
(その9)へのコメントもあった。
(その8)へのコメントと方と(その9)へのコメントの方は、
おそらく世代に的に近いはずだ。
二人とも私よりも若い世代である。
(その9)へのコメントの方も、ジェネレックのスピーカーシステムには、
いい印象は持っておられない、というよりも、何も感じなかった、とあった。
これもわかるなぁ、と思いながら読んでいた。
(その9)の方は、だからといってモニタースピーカーに関心がないわけではない。
その方が鳴らされてきたスピーカーシステムは、
大型ではないモニタースピーカーが多い。
(その9)の方も、B&Wのモニタースピーカーには、何の興味もわかない、とのこと。
けれど、801の初期のモデルには、少しだけ欲しいな、と思ったことがある──、
これを読みながら、世代は違うけれど、共通するところがあるのはなぜだろう、と。
私もB&Wの801の初期のモデルには関心があった。
かなり高かった、といえる。期待もしていた。
それまで聴いてきたB&Wのスピーカーといえば、ブックシェルフ型のDM4/IIである。
別項で書いているように、このスピーカーはセレッションのHF1300を搭載している。
このころのB&Wのスピーカーは、ラックスが輸入していた。
1980年代前半に、ナカミチが取り扱うようになった。
そして801Fが登場した。
801Fの前に801というモデルもあったが、こちらは聴く機会はなかった。
私にとって、最初の800シリーズのスピーカーシステムは、
ナカミチ取り扱いの801Fである。
801Fのスタイリングは、KEFのModel 105と同じといっていい。
瀬川先生が鳴らされた105の音に感銘をうけた私は、当然801Fに期待した。
ステレオサウンドの試聴室でKEFのModel 105を聴く機会はなかったし、
これからもなさそうと思えていた時期ということも重なって、
801Fへの期待は増していった。