FMアコースティックス讚(その4)
FMアコースティックスに関しては、音に関することよりも、
音に関係のないウワサのほうが、私の耳には先に届いていた。
けれど、音に関してもしばらくすると入ってくるようになった。
聴いた人は、かなりいい音だ、と感じているようだ──、
そんな感じのことが伝わってくるようになった。
あるオーディオ評論家から直接聞いたことがある。
地方のオーディオ店に招かれて行く。
どうしようもない音で鳴っていることがある。
イベントの開始時間は迫っている。
そういう時、FMアコースティックスのアンプがあれば、替えてもらう。
たいてい、それだけでうまくいく、ということだった。
この話をきいたときも値上りを何度かしている時だったものの、
いまみたいな価格のずっと手前ではあった。
とにかく困った時のFMアコースティックス頼み、であり、
それにきっちりと応えてくれる。
これはなかなかすごいことである。
オーディオ評論家を招いているくらいだから、
FMアコースティックスの前にスピーカーに接がれていたアンプだって、
かなりいいモノだったはずだ。
そのオーディオ店のスタッフのセッティングが未熟だから、
オーディオ評論家が困る音しか鳴っていないのであって、
本来ならば、それでも十分な音が鳴ってくれるはず。
つまりそういう状況下でも、FMアコースティックスは応えてくれるわけだ。