2014年ショウ雑感(ふたつのブースでの光景)
タイミングがずれていれば、すれ違わない。
いままでインターナショナルオーディオショウにほぼ毎年のように来ているが、
今年初めて車椅子で来場されている人に気がついた。
おそらくこれまでのショウにも来場されていたのだと思う。
たまたま私はすれ違うことがなかったのだろう。
今日、車椅子で来場されている人を見かけたのは、あるブースに入ってからだった。
どのブースもそうだが、すでに椅子がセットされている。
スタックできる、いわゆる会議用椅子と呼ばれるタイプのものだ。
この椅子がブースに広さに応じて十脚くらいから数十脚並べられている。
車椅子で来場した人が、左右のスピーカーのセンターで聴きたいと思っても、
椅子が邪魔をする。
だが、タイムロードのブースでは、その人はセンターで聴いていた。
会議用椅子をどけて、である。
おそらくタイムロードのスタッフの人が会議用椅子をどけたのだろう、と思われる。
はじめての光景だった。
タイムロードのブースを出て、いくつかのブースにまわり、夕方にあるブースに入った。
扉を開けたら、その人がいた。
でも部屋の隅だった。
そのブースは、私がはいったときはまあまあの数の人がいた。
だがすぐに空いてきて、最前列は誰も座っていない状態だった。
そのブースでは、何の動きもなかった。