Archive for 9月, 2014

Date: 9月 23rd, 2014
Cate: ショウ雑感

2014年ショウ雑感(ふたつのブースでの光景)

タイミングがずれていれば、すれ違わない。
いままでインターナショナルオーディオショウにほぼ毎年のように来ているが、
今年初めて車椅子で来場されている人に気がついた。

おそらくこれまでのショウにも来場されていたのだと思う。
たまたま私はすれ違うことがなかったのだろう。

今日、車椅子で来場されている人を見かけたのは、あるブースに入ってからだった。

どのブースもそうだが、すでに椅子がセットされている。
スタックできる、いわゆる会議用椅子と呼ばれるタイプのものだ。

この椅子がブースに広さに応じて十脚くらいから数十脚並べられている。
車椅子で来場した人が、左右のスピーカーのセンターで聴きたいと思っても、
椅子が邪魔をする。

だが、タイムロードのブースでは、その人はセンターで聴いていた。
会議用椅子をどけて、である。
おそらくタイムロードのスタッフの人が会議用椅子をどけたのだろう、と思われる。
はじめての光景だった。

タイムロードのブースを出て、いくつかのブースにまわり、夕方にあるブースに入った。
扉を開けたら、その人がいた。
でも部屋の隅だった。

そのブースは、私がはいったときはまあまあの数の人がいた。
だがすぐに空いてきて、最前列は誰も座っていない状態だった。
そのブースでは、何の動きもなかった。

Date: 9月 23rd, 2014
Cate: ショウ雑感

2014年ショウ雑感(その5)

インターナショナルオーディオショウにはラックス、アキュフェーズは前から出展している。
そこにA&Mが加わり、フォステクス、TADが続いた。

でも、これらのブースに入っても、「オーディオフェアの感じ」は受けない。
他の輸入商社のブースと大きく違うわけではない。

なのにヤマハのブースに「オーディオフェアの感じ」がある。
これは否定的な意味で使っているのではない。
むしろ、いい意味で使っている。

私がはいった時は、プレゼンテーションの途中だった。
意外にも(と書いては失礼になるだろうが)、人は多かった。
次に気がついたのは、進行役の人が女性で、
こういうイベントの仕事をしてきた人なんだろうなと勝手に思ってしまうほどスムーズにこなされていた。

いまの太陽インターナショナルが大場商事だったころ、
ここのブースでも女性の人が紙に書かれた内容を読み上げていた。

でも、大場商事の人よりも、ヤマハの人は慣れていた。
マイクロフォンを使い、小型のスピーカーで適正の音量でアナウンスがなされていた。
聞き取りにくいことはなかったし、音量が大きすぎると感じることもなかった。

部屋の一角には大型のディスプレイが設置してあり、
再生ディスクのジャケット、タイトル、演奏家、曲名などが表示されていた。
音が鳴っている途中で入ってきた人でも、何のディスクかすぐにわかる。

それから音を鳴らしている時間、話をしている時間、
この配分がどちらも長すぎることなく、進行していく。
どこのブースかは書かないが、長々と聞き取りにくい声で話が続くところがある。

ずっと出展してきているところがそうなのに、
今回初出展のヤマハが実にスムーズに進めていくのを見ていると、
ほかの出展社は、一度ヤマハのブースに来てみては、といいたくもなる。

Date: 9月 23rd, 2014
Cate: ショウ雑感

2014年ショウ雑感(その4)

ハーマンインターナショナルがいなくなり、空いたふたつのブースには、
ヤマハとヨシノトレーディングがはいっている。

ヨシノトレーディングは、これまでハイエンドオーディオショウに出ていた。
だからなんとなくではあるものの、こんな感じなのだろう、という予想は出来ていた。

その意味では、ヤマハの方が、どんなふうに出展してくるのだろうか、と想像してみるものの、
はっきりとしたものが浮んでこない。

今回出展しているブースに置かれているオーディオ機器の価格を単純に合計する。
まちがいなくヤマハのブースに置かれているオーディオ機器の合計金額がいちばん低い。

ヤマハの現行製品はCDプレーヤーとプリメインアンプ。
スピーカーシステムもあるけれど、ヤマハが力をいれているのは、S300シリーズとS2100シリーズである。
今回ヤマハのブースにあって、音を聴けたのも、このふたつのシリーズのCDプレーヤーとプリメインアンプである。

A-S2100が25万円、A-S3000が47万円。
決して普及価格帯のアンプではないけれど、
インターナショナルオーディオショウに展示され音を聴けるアンプの中では、普及クラスとなってしまう。

そういう、いまのヤマハがインターナショナルオーディオショウでどういうプレゼンテーションを見せてくれるのか、
これが今年のショウでの興味のひとつだった。

いくつかのブースをまわったあとにヤマハのブースに着いた。
扉を開けて、まず思ったのは「オーディオフェアの感じ」だった。

Date: 9月 23rd, 2014
Cate: ショウ雑感

2014年ショウ雑感(その3)

インターナショナルオーディオショウに行ってきた。
今年は例年とは違い、週末の開催ではなくなり、休日、平日、平日の開催だけに、
23日の今日はひどく混むだろう、と思っていたから、行くつもりはなかった。

けれど用事があり出掛けることになり、その用事も予定していたよりもずっと早く片づいたので、
あと少し電車に乗れば会場に着く。

会場着は12時少し前だった。それから約六時間、ずっといた。
混んではいた。それでも予想していたほどではなかった。

今年は(その1)で書いているようにハーマンインターナショナルが出展していない。
日本インターナショナルオーディオショウ協議会のサイトをみると、
メンバーからハーマンインターナショナルが外れていることがわかる。

ということは来年も再来年もハーマンインターナショナルが戻ってくるとことはない、ということなのだろう。
私にとってハーマンインターナショナルが出展していないということは、JBLの不在と同義だ。

オーディオフェアのころからJBLは、つねにあった。
私が初めて行ったオーディオフェア(1981年)では、山水電気のブースにJBLはあった。
そのJBLが、今年はない。今年からない、というべきか。

もしかするとほかの出展社のブースでJBLのスピーカーが鳴らされているかもしれない……、
と淡い期待をもっていたけれど、私が見た範囲ではどこにもJBLの姿はなかった。

JBLの姿がどこにもない、初めてのショウである。

Date: 9月 22nd, 2014
Cate: オーディオマニア

オーディオマニアとして(その11)

高城重躬氏の録音も、その音も聴いたことがない。
高城氏の自宅録音の音がどのレベルにあるのかは、だから何もいえない。

ただ高城氏が書かれていることを信じれば、かなりのレベルにあった、ということになる。
納得できないわけではない。

その理由は、録音と再生が完全に同一空間であることが、まずあげられる。
次に録音の対象物であるスタインウェイのピアノも、また同一空間にあるからだ。

高城氏にとっての原音再生とは、市販のプログラムソースを再生してのものではなく、
あくまでも自身のリスニングルームにおいて録音し再生するという条件での原音再生だと、私は受けとめている。

市販のプログラムソースが、どういう環境で再生されるのかは、実に多彩だ。
再生システムもみな異るし、再生空間の広さも、どんなに広い空間であって、まずホールよりも小さい。

録音スタジオ(といっても大小さまざまだが)の広さなら、
ほぼ同じ大きさの空間を確保できる人はいよう。

そういう空間でも、再生する音量はまた人によって違う。
ナマの楽器のリアリティを感じるほどの音量を求める人もいれば、
それだけの音量が出せる環境にいても、小音量も好む人もいる。

こんなことをひとつひとつ書いていけばきりがないほどに、再生の環境は違いすぎる。
だが高城氏の録音は、再生空間が同一空間であり、
おそらく再生音量もスタインウェイのピアノと同じになるようにされているとみていいはず。

しかも、そこにはスタインウェイのピアノが、再生の時にも置かれている。
高城氏の原音再生が、再生時にはスタインウェイのピアノがリスニングルームの外に出されるのであれば、
実際に高城氏のリスニングルームで鳴っていた音との違いは生じる。

リスニングルームに楽器があれば、良くも悪くも、その楽器の音・響きが再生音に影響を与える。

Date: 9月 22nd, 2014
Cate: ジャーナリズム, 川崎和男

Mac Peopleの休刊(その4)

Design Talkを読んで、そこに書かれていることをすべて理解できていたわけではなかった。
MAC POWERの次号が出るまでの一ヵ月、何度か読みなおしていた。

次号が出る。Design Talkを読む。
一度読んだだけではすべてを理解できないから、また次の号が出るまでの一ヵ月、何度か読むことになる。

これをくり返していた。
そうやって一年、二年がすぎ、1994年に「デジタルなパサージュ」がやっと出た。
これで読み逃していた数回分のDesign Talkが読める。

1994年はそれだけではなかった。
乃木坂にあるギャラリー間で、川崎先生の個展「プラトンのオルゴール」展が開催された。
そして赤坂の草月ホールで講演会もあった。

「プラトンのオルゴール」展に行った後で、草月ホールに行った。
この日の、私の受けた衝撃は大きかった。

衝撃が大きかったから、遠い……、と感じていた。
ほんとうに遠い、と。

この人に会いたい(この人の前に立ちたい)と思っていたから、遠いと感じていた。

Date: 9月 22nd, 2014
Cate: 名器

名器、その解釈(Technics SP10の場合・その6)

ヤマハのコントロールアンプCIが登場したのは1975年。
私がCIというコントロールアンプの存在を知ったのは、1976年12月。

この間に、コントロールアンプは機能を省略する方向に流れつつあった。
そういうなかでのCIの存在は、独特であった。

薄型のコントロールアンプが主流になりつつある中で、大きな筐体のCI。
筐体が大きければフロントパネルの面積も広い。
そのフロントパネルには、ツマミがぎっしりと並んでいた。
メーターもついていた。

ペアとなるパワーアンプのBIのシンプルなフロントパネルと、実に対照的なCIのフロントパネルであり、
よけいにCIの多機能ぶりが際立っていたともいえる。

ちなみにCIとBIを組み合わせると、信号経路の半導体はすべてFETで構成されることになる。
当時、こういう構成のセパレートアンプは存在してなかったはずだ。

テクニクスのSU-A2が登場してきた時、
テクニクスがヤマハと張り合って、より多機能なコントロールアンプを出してきた──、
とまず思ってしまった。

CIでも、ほとんどの人が使わない機能がいくつか出てくる、と思う。
そのCIよりも多機能であることが、ほんとうに必要なのだろうか。
そう考えてしまうと、SU-A2はテクニクスのCIに対する意地のようなものが、どこかにあるような気がしてしまった。

これが1977年当時の私の受けとめ方だった。

Date: 9月 22nd, 2014
Cate: オーディオマニア

オーディオマニアとして(その10)

高城重躬氏という人がいた。
若い人は知らないだろうが、私が「五味オーディオ教室」を読んだころは、
低音コンクリートホーンをベースにしたオールホーンシステムを構築したことで知られていた。

私よりも古いオーディオマニアの人なら、五味先生との論争を読まれている。
私が「五味オーディオ教室」と出逢ったころは、その野論争は終熄していたが、
それでもなにかあったんだろうな、ということは伝わってきていた。

高城重躬氏はオールホーンシステムだけでなく、
リスニングルームにスタインウェイのグランドピアノをいれられていることでも知られている。
このスタインウェイを録音して、その場で再生して、という意味での原音再生を目指されていた。

スタインウェイだけではない。
鈴虫の鳴き声を録音して、スピーカーユニットであるゴトーユニットの改良にも関係されていた。

高城重躬氏がやられていたオーディオは、
五味先生がやられていたオーディオとは異るところがある。

五味先生は自分で録音した音源を再生されているわけではない。
誰かがどこかで録音したものを、自分のリスニングルームで再生することに血道をあげられていた。

高城重躬氏ももちろん市販されているソフトも聴かれていたであろうが、
少なくとも高城氏が書かれた文章を読むかぎりでは、音の改良に使われるのは、自身で録音されたものである。

だから、五味先生と高城氏、ふたりの立っているところは、同じオーディオという言葉で括れる範囲であっても、
ずいぶんと違うところである。

Date: 9月 21st, 2014
Cate: デザイン

TDK MA-Rというデザイン(その6)

MA-Rはツメにあたる部分が赤くなっていて、スライドするようになっていた。
ツメを折るではなく、スライドさせれば録音はできなくなるし、元に戻せば録音可能になる。

細かなことではあるが、MA-Rの、この機構も見事だと思ったし、細部も疎かにしていない。
しかも赤くなってると書いたが、赤はC60テープで、C46は青、C90は緑に色分けされていた。

まさにReference Standard Mechanismといえよう。
川崎先生は、MA-Rがカセットテープの最終形態だといわれている。
そう思う人は多いだろう。

MA-R以前にこんなカセットテープはなかった。
MA-R以後も同じだ、MA-Rに匹敵するカセットテープは出てこなかった。

いまカセットテープ、カセットデッキに凝ることがあれば、MA-Rを使いたい。
なんとか探し出してきてでも、このテープを使いたい。

メタルテープが登場したときは高校生だった。
メタルテープ対応デッキは買えなかった。
ステレオサウンドで働くようになってからは買えたけれど、カセットデッキ、テープへの関心は薄れていた。

だから聴いたことはあるが、個人的にメタルテープは使ったことがない。
そんな私がいまごろになってMA-Rについて項をたてて書いているのは、
9月13日の川崎先生のブログ『K7の最高機種デザインはAurexデザインだった』を読んだからである。

そこにMA-Rの写真があった。

Date: 9月 21st, 2014
Cate: デザイン

TDK MA-Rというデザイン(その5)

TDKのMA-Rは、パイオニアのCT-A1、アイワのAD-F55Mの広告以外にも、
ステレオサウンド 55号ではビクターのKD-A66、ティアックのC3の広告にも登場した。
56号ではアカイのGX-F90、59号ではアカイのGX-F95、ティアックのV3RX、V5RXの広告でもだ

ステレオサウンドは姉妹誌にテープサウンドという隔月刊誌があった。
そのせいだろう、ステレオサウンドにはカセットデッキの広告はそんなに多くはなかった。
カセットデッキの広告といえばテープサウンド、FM誌ということになる。

それでもカセットデッキの広告にMA-Rがよく登場していた印象が、いまも残っている。
広告だけでなく、カタログにもMA-Rは使われていった。
トリオ、サンスイもMA-Rを使っていた。

MA-Rが装着されていれば、写真を見ると同時にメタルテープ対応のデッキだと読者に伝わる。
MA-Rは、どんなデッキであってもMA-Rであることがすぐにわかる。モノクロの小さな写真であってもだ。

こんなカセットテープはそれまではなかったし、MA-R以後も登場していない。
TDKはMA-Rのテープ走行機構をRSメカニズムと呼んでいた。

RSとはReference Standardの略だ。

RSメカニズムは使い勝手においても配慮されていた。
カセットテープにはツメがある。
このツメを折れば、そのカセットテープには録音できない。
誤録音を防ぐためであるわけだが、一度ツメを折ったカセットテープに録音するにはツメのあったところにセロハンテープを貼る。
これが私は嫌いだった。

Date: 9月 21st, 2014
Cate: デザイン

TDK MA-Rというデザイン(その4)

カセットテープをバラしてみたことがある人なら、中に薄いシートが入っていることを知っている。
緩衝材のようなシートである。

このシートを試しに外してカセットテープをデッキに装着して、再生ボタンを押してみる。
再生ボタンでなくてもいい、テープ走行をさせてみる。
スピーカーシステムから音は出さない方がいい。

テープの走行ノイズをチェックする。
内部のシートの有無で、走行ノイズに変化が生じることを確認できる。

薄いシートだけれど、なくてはならないシートである。

TDKのMA-Rは透明のハーフである。
MA-Rの内部にも薄いシートは入っている。
つまりTDKは、透明なカセットテープを実現するために、透明なシートも実現している。

MA-Rの広告(写真)を初めて見たとき、内部のシートがなくなっているのか、と思った。
すぐに違うことがわかった。
広告にはMA-Rの分解図もあった。そこにはシートが描かれている。

MA-Rの驚きは、こんなところにもあった。
その驚きは、しばらくすると、TDKがMA-Rにかけた意気込みを感じさせてくれるようになっていった。
またTDKというテープメーカーへの信頼へともなっていった。

Date: 9月 21st, 2014
Cate: スピーカーとのつきあい

複数のスピーカーシステムを鳴らすということ(その19)

O君はダイヤトーンのDS9Zに惚れ込んでいた。
「愛い奴だ」という、DS9Zに対する彼の言葉をきいたことがある。

O君は決してオーディオにのめり込んでいた男ではなかった。
スピーカーを擬人化するなんてことは、彼はまったく知らなかったはず。
その彼が、自然と「愛い奴だ」と口にするということは、DS9Zを擬人化している、とみていいと思う。

その意味でいえば、(その18)でふれたSL600を購入して、
「うちのSL600は日本でいちばんいい音で鳴っている」と平気で口にしてしまう知人よりも、
ずっとスピーカーというモノの本質を見ていたのではないだろうか。

「うちのSL600は日本でいちばんいい音で鳴っている」の知人は、オーディオ歴はO君よりもずっと長い。
オーディオに投じてきた金額もO君とは比較にならないほどである。

一般的には「うちのSL600は日本でいちばんいい音で鳴っている」の知人は、
すごいオーディオマニアということになる。

けれど、彼はスピーカーというモノの本質を見ていたとは思えないところもある。
はっきりとしたことは、私は彼ではないからいえないけれど、
長いつきあいで、そんなふうに感じることが何度かあった。
言葉ではなんとでも語れる……、と。

そんな知人のことはどうでもいいわけで、ここで語りたいのは、私は擬人化して捉えているし、
ここ10年近く、スピーカーシステムは役者だ、と考えるようになってきたことである。

Date: 9月 20th, 2014
Cate: ジャーナリズム, 川崎和男

Mac Peopleの休刊(その3)

Design Talkというタイトルの下に、こう書いてあった。

ドリームデザイナー
川崎和男

ドリームデザイナーは初めてきく言葉だった。
どういう職業なのか。
言葉通りならば、夢をデザインする人、夢を形にする人になる。

川崎和男、どういう人なのかまったく知らなかった。

いまならば、インターネットで検索して、どういう人なのか知ることができる。
1991年か1992年当時は、そんなことはできなかった。
ただそこに見知らぬ名前があるだけだった。

だがイニシャルがKKだ、と思った。
同じアルファベットがふたつ続く。
グレン・グールドもGG、同じアルファベットがふたつ続く。

Design Talkを読んだ。
私が読んだDesign Talkは一回目ではなかった。
少なくとも数回は連載されていた。
一回目から読まなければ、とも思った。

そして、この人の書くものはすべて読もう、と思っていた。

私にとって五味先生の文章は、オーディオの始まりになった。
いわば第一章のはじまりである。

Design Talkとの出逢いは、第二章の始まりである。

Date: 9月 19th, 2014
Cate: ちいさな結論

ちいさな結論(オーディオマニアとしての「美」)

美は結論である。
己の結論に節制をもつことが、オーディオマニアとしての「美」である。

40年近くオーディオマニアであり、50をすぎて得た私のちいさな結論である。

Date: 9月 19th, 2014
Cate: ショウ雑感

2014年ショウ雑感(その2)

あと数日で今年のインターナショナルオーディオショウが始まる。
今年も行く予定でいる。

インターナショナルオーディオショウで毎年会って話をする知人がいる。
私よりも10くらい若い知人である。

彼は会うと、毎年のようにいうことがる。
「オーディオ評論家の話なんてどうでもいい。オーディオ雑誌を読めばいいのだから。
それよりも海外から来ているメーカーの人の話が聞きたい」と。

すべてのオーディオ評論家の話が、オーディオ雑誌に載る内容とすべて同じわけではないから、
どうでもいい、とまでは私は思わないけれど、それでも彼の気持はよくわかる。

知人は、できればメーカーの人に質問できれば、もっといいのに、ともいう。
これにも同意する。

英語が流暢な人ならば、直接話しかけることもできようが、
私もそうだが、英語が流暢とはお世辞にもいえない。
つまり通訳してくれる人が必要となる。

今回、イギリスのCHORDの輸入元であるタイムロードでは、
24日(水)、18:00から「CHORDスペシャル ファンミーティング」が行なわれる。

どういう内容かはリンク先を見ていただきたい。

ファンミーティングという企画自体は、目新しいものではない。
でも、オーディオショウでこういう企画が行なわれるのは、初めてではないだろうか。

いい企画だといえる。
そして、こういう企画が、タイムロードだけでなくほかの出展社でも行なわれるようになることを望みたい。
知人も、この企画を望んでいた、と思う。

できればひとつのメーカーだけでなく、
他メーカーの人たちによる座談会・対談も行なわれるようになれば、とも私は思う。
さらにいえば、インターナショナルオーディオショウにいけない人たちのために、
Ustreamでのライヴ中継もやってくれれば、とも思う。

とにかく、この企画が根づいて、拡がってほしい。