Date: 9月 21st, 2014
Cate: デザイン
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TDK MA-Rというデザイン(その4)

カセットテープをバラしてみたことがある人なら、中に薄いシートが入っていることを知っている。
緩衝材のようなシートである。

このシートを試しに外してカセットテープをデッキに装着して、再生ボタンを押してみる。
再生ボタンでなくてもいい、テープ走行をさせてみる。
スピーカーシステムから音は出さない方がいい。

テープの走行ノイズをチェックする。
内部のシートの有無で、走行ノイズに変化が生じることを確認できる。

薄いシートだけれど、なくてはならないシートである。

TDKのMA-Rは透明のハーフである。
MA-Rの内部にも薄いシートは入っている。
つまりTDKは、透明なカセットテープを実現するために、透明なシートも実現している。

MA-Rの広告(写真)を初めて見たとき、内部のシートがなくなっているのか、と思った。
すぐに違うことがわかった。
広告にはMA-Rの分解図もあった。そこにはシートが描かれている。

MA-Rの驚きは、こんなところにもあった。
その驚きは、しばらくすると、TDKがMA-Rにかけた意気込みを感じさせてくれるようになっていった。
またTDKというテープメーカーへの信頼へともなっていった。

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