Archive for category コントロールアンプ像

Date: 3月 3rd, 2011
Cate: コントロールアンプ像

私がコントロールアンプに求めるもの(その11)

コントロールアンプについて書いているからといって、
パッシヴフェーダーを否定するわけではない。

入力機器はCDプレーヤーが1台、フェーダーのあとに接がるものもパワーアンプが1台だけ、
という系であれば、いくつかの箇所に注意をはらえば、そのメリットは大きい。

けれどいくつかの入力機器をつないで、
出力側にも私のようにサヴウーファーを接続するために独立した2系統の出力がほしい、となると、
パッシヴフェーダーだけで対処するのは困難でもある。
そして別項の「境界線」のところでふれたコントロールアンプの領域について考えていくと、
積極的にコントロールアンプについて考えてゆきたくなる。

たとえば入力機器に関しても、アンバランス出力、バランス出力がまずあり、
その出力インピーダンスも、ソリッドステートアンプと真空管アンプとはでは大きく違うし、
バランス出力ではトランスを使っているのかどうか、どういう回路でバランス出力を取り出しているのか、
そういった違いすべてに対して、ひとつのインプットアンプで対応することは、私は無理だと考える。
それぞれに最適の受け側としてのあり方がある。

だからインプットアンプ・モジュールを、接続される入力機器の数だけ用意(搭載)するというかたちにしたい。

Date: 2月 27th, 2011
Cate: コントロールアンプ像

私がコントロールアンプに求めるもの(その10)

管球式パワーアンプのように、比較的薄型のシャーシーの上に、
シリンダー形態のアンプ・モジュールを立てていくコンストラクションは、誰もが最初に思いつく。

これではコントロールアンプにはできない。

川崎先生のシリンダー形態のアンプ・モジュールを最初に見て思ったのは、
コントロールアンプに応用できる、だった。
だから、なんとしてでもコントロールアンプを構成していきたい気持が強かった。

川崎先生が、これを発表されて何年経つだろうか。
最近になって考えはじめたのは、アンプを構成するときに骨格をまず用意する、ということだった。

このシリンダーそのものはしっかりつくられたモノである。
だからアンプを構成する骨格の一部として使っていく。

具体的には、シリンダーよりも大きな直径の円盤と組み合わせる。
2枚の円盤でシリンダーを内包するかたちではさみ込む。

最低でも円盤の直径が3倍以上あれば、中心をあけた状態でまりわにシリンダーを6本均等に配置できる。
いわば円筒状の檻のようになる。これを水平にした状態だ。

円盤が3枚あれば計12本のシリンダーを配置できる。
円盤の直径を増していけば、シリンダーの数はさらに増やせる。
個人的には、そこまでして増やす必要性は感じていないけれど。

3枚の円盤によって、6本ずつ計12本のシリンダーを配置できる場合、
左側のシリンダーは、インプットアンプ・モジュールとして、
使い手が必要とする入力の数だけ用意すればいい。
6本のシリンダー(シリンダー1本あたり2チャンネルとすれば)、
6系統の入力を備えることができる。
もっと必要な人は、直径の大きな円盤にする。

右側のシリンダーは、アウトプットアンプ・モジュールとなる。

Date: 2月 26th, 2011
Cate: コントロールアンプ像

私がコントロールアンプに求めるもの(その9)

MacPowerでの川崎先生の連載「モノのアンソロジー」のなかに、
ソリッドなシリンダー形態のアンプが載っていた。

このシリンダー形態は、いわばアンプ・モジュールにあたる。
アンプ全体の形態ではなかった。
だから、このシリンダーをどう配置し、アンプ全体を構成していくのかについては、自分で考える必要があった。

このシリンダーを、すっぽり、いわゆる箱形の筐体におさめてしまうのは、もったいない。
このことも、この数年間、ときおり考え続けてきたことのひとつだった。

シリンダーのひとつとひつをモジュールとして捉えた場合、
1980年代に登場したメリディアンのプリメインアンプMCA、コントロールアンプのMLP、
それからQUADの44、チェロのAudio Suiteが頭に浮ぶ。

これらのアンプは各入力端子ごとに、入力モジュールをもつ。
多くのコントロールアンプが、入力セレクターのあとにボリュウムコントロール、それからラインアンプ、
という構成なのに対して、これらのコントロールアンプは、入力セレクターの前にインプットアンプ、
もしくはバッファーアンプが置かれている。

MCAは入力を追加していくとアンプ全体の横幅が伸びていく。
Audio Suiteはブランクパネルのかわりに入力モジュールを追加していく。
44はフロントパネルはほとんど変化しないけれど、入力モジュールを交換できる構造だ。

これらの構成では、ライン入力は、2つのアンプを通って出力されることになる。
そのことによる音質劣化を嫌う考えの人もいるし、この構成のメリットをとる人もいる。

Date: 1月 16th, 2011
Cate: コントロールアンプ像

私がコントロールアンプに求めるもの(その8)

コントロールアンプについて、あれこれ考えるのは楽しいことだ。
今日、岩崎先生の文章を読んで、改めて、そう思った。

ステレオサウンド 35号に書かれている文章だ。
     *
アンプを選ぶのは、ステレオシステムそれ自体を選ぶことの基といえる。アンプが決まればシステム全体が決まるも同然だ。
プレーヤーに対して重点を置く、あるいはスピーカーに贅沢をする、それは個人の好みとしてステレオ選択の姿勢には違いないが、それもひとつの基準あっての重点、贅沢だ。ならばその基準は、というと総合金額、総価格と思われがちだが、実はアンプにその全ての姿勢がある。そうなるとあるらゆるレベルのアンプが要求される。ただそのレベルにおいて性能上の最低限界は厳しく見定めなければならないのだ。
     *
コントロールアンプについて書かれているわけでなく、
「プリメインアンプのベストバイを選ぶにあたって」について書かれたものだ。

岩崎先生だからこその炯眼だ、と読んでいて思った。

Date: 11月 3rd, 2010
Cate: コントロールアンプ像
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私がコントロールアンプに求めるもの(その7)

ブロックダイアグラムを描くということは、レベルダイアグラムをつくることでもある。

フォノイコライザーアンプにはどのくらいの入力信号が入ってくるのか。
MM型カートリッジとMC型カートリッジとでは、ずいぶん違うし、
MC型カートリッジでも、ローインピーダンス型とハイインピーダンス型とでは違う。

アンプ設計の経験をのある方には説明の必要のないことだが、
カートリッジのカタログに載っている出力電圧は、あくまでも1kHzのもの。

レコードには低音のレベルを下げ、高音のレベルは反対に高く刻まれる。
つまり低域の信号は、1kHzの信号に対して20Hzでは1/10までさがるし、
それがピアニシモだと、そのレベルはさらに低くなる。
オルトフォンのようなローインピーダンスのMC型カートリッジだと、ピアニシモの低音の電圧はほんとうに低い。
こんな低い電圧を増幅するんだ、というと感心とともに、ほんとうにきちんと増幅できるだろうかと疑問のわく値だ。

高域は、それもフォルティシモ時の電圧となると、低音のピアニシモに対してひじょうに高い値。
それぞれがどのくらいの値になるのかは、ご自身で計算してみるのがいい。

とにかく微小レベルの信号をフォノイコライザーアンプは、ラインレベルまで増幅する。
当時はまだCDが登場していなかったから、いまと較べるとライン入力感度は高い。
1970年代のコントロールアンプのライン入力の値には、100mV、250mVといった数字が多かった。
ラインアンプのゲインは、たいていは20dB(10倍)のモノが大半だった。

ラインアンプのゲインを仮に20dBとしたら、フォノイコライザーアンプのゲインも自動的に決ってくる。

いまでも大半がそうだが入力セレクターのあとにボリュウムがあり、ラインアンプという構成になっている。
ラインアンプの手前で信号は減衰させられるわけだ。
ここで40dBも絞ったら、ラインアンプへの入力信号は1/100になる。
増幅する前に信号を減衰させて……、というのは不合理にしか思えない。
だからといってラインアンプの出力にボリュウムを設ければ、それで解決でもない。

ならばラインアンプの出力にボリュウムをおいて、
そのあとにゲイン0dBのバッファーをおけば、ということも考えていた。

Date: 9月 26th, 2010
Cate: コントロールアンプ像

私がコントロールアンプに求めるもの(その6)

回路設計ができるレベルまで到達していなかったからこそ、
ブロックダイアグラムづくりは制限を受けずに考えることができたようにも思う。

なにせアンプ部の記号は三角マークでいいのだから、
その三角マークの中味のことはとりあえず考えなくて、とにかく自由にあれこれ三角マークをつないでいく。

ヤマハのCIやテクニクスのSU-A2のブロックダイアグラムも見た。
SU-A2の技術的な内容については、当時の電波科学に詳細な記事が載っていた。
SU-A2のブロックダイアグラムを諳記しようとは思わなかった。
それでも描き写すことはやっていた。といっても、いまとなってはなにひとつ憶えていないけど。

そうやっていくうちに、ブロックダイアグラムに信号系だけでなく、電源関係も含めて描くようになっていった。
そしてツマミのレイアウトも並行して考えていく。
デザインとはいえないレベルの手前で、とにかくツマミをどう配置すれば、内部配線との絡みを考えて、
うまく(スマートに)つくりあげることができるか。
まだ当時は、いまのように信号系の切替えにリレーを使うことはあまりなかった。
LNP2にしてもロータリ・スイッチを採用している。だから内部配線はフロントパネルまで引き廻される。

たとえばトーンコントロールのBASSとTREBLEのツマミの配置にしても、
マランツのModel 7とマッキントッシュのC22とでは、まるっきり違う。

いまの信号処理に関する技術をつかえば、C22のようなレイアウトでも技術的な無理は生じないだろうが、
あの時代としては、そうとうに大胆なレイアウトである。

まあ、とにかく学生時代は、そういうことにずいぶん時間を費やしてきた。
だからといって、答えを見つけ出せたかというはそうでもない。
そうたやすく見つけ出せる(考え出せる)ものではなかった。
だから、瀬川先生も、あれこれコントロールアンプの記事を書かれていたわけだ。

Date: 9月 26th, 2010
Cate: コントロールアンプ像

私がコントロールアンプに求めるもの(その5)

ここに書いたことをずっと以前やっていた。
これだけでなくブロックダイアグラムも、あれこれ検討していた。
いきなり回路の設計は無理でも、ある程度の知識がついてくれば、
ブロックダイアグラムはとっつきやすいだけでなく、
ゲイン配分をふくめると、なかなか考えるところがあってあきることはない。

それに、私がこんなことをやっていたは、CD登場の数年前だから、
フォノイコライザーを、NF型にするのか、CR型なのか、それともCR-NF型、さらにはLCR型か。
方式の違いによりブロックダイアグラムも変ってくるし、
ライン入力を無視すれば、というすこし極端なゲイン配分も考えたりしていた。

ブロックダイアグラムで、まず参考にしたのは、やはりマークレビンソンのLNP2のそれである。
カタログに載っていたLNP2のブロックダイアグラムをそっくりそのまま描き写していた。

瀬川先生は、ラジオ技術を中心に、真空管アンプの製作記事をいくつか発表されている。
若い友人のOさんから、国会図書館でそれら記事をコピーしたものをいくつかもらっている。

ご自身、パワーアンプよりもコントロールアンプのほうに「多くの興味を抱くタイプ」と、
ステレオサウンド 52号にも書かれているように、瀬川先生の製作記事で中心となっていたのは、
コントロールアンプへの考察でもある。
そのくらい、コントロールアンプを自作しようすると、あれこれ考える楽しみが次々と出てくる。

回路の設計にはたどりつけなくても、ブロックダイアグラムと並行してできる作業に、
ファクション類をどうするのか、マークレビンソンのML6のような極端な形態にしてしまうのか、
LNP2のようなひと通り機能を備えたモノにするのか、
当時フル機能を装備したヤマハのCIやテクニクスのSU-A2を目ざすのか。
そして、フロントパネルのツマミの配置をどうするのか。

難しいところであり、楽しいところでもある。

Date: 9月 25th, 2010
Cate: コントロールアンプ像

私がコントロールアンプに求めるもの(その4)

あり余るお金があり、それらを置いておけるだけの広い空間があれば、
回路図を見つけ出してきて、それらのコピーをつくろうなんてことを考えずに、
それらのプロ用機器の程度のよいモノを、それこそ金にあかせて集めてきて、その機能だけを使う……。
そういう人もいるかしれないが、私にそれだけのお金とスペースがあったとしても、
おそらく、そういったことはやらないと思う。

なんらかの「かたち」にまとめたいと考える。
こんなことを、どこかに、どうやってまとめるか、となると、
やはりコンロトールアンプとしてまとめるのが現実的な「かたち」である。

ここで断わっておくが、この項は、コントロールアンプとはどうあるべきか、とか、
現状のコントロールアンプの形態についての考察などについて、書いていくわけではない。

タイトルに「私」とつけたように、あくまでも個人的な、どこまで実現できるのかもはっきりしない、
けれども、こういったコントロールアンプがあれば、私のオーディオはずいぶん楽しくなるだろう的なことである。

とにかく、ここに書き留めていくことで、
私以外、誰も欲しがる人はきっといないであろうコントロールアンプの「かたち」をはっきりとさせていきたい。
(こういう、他の人にとってはどうでもいいことをあれこれ細かいところまで考えていくのは、かなり楽しいこと)

Date: 9月 25th, 2010
Cate: コントロールアンプ像

私がコントロールアンプに求めるもの(その3)

アナログディスクの全盛時代に、名盤とよばれるレコードの製作過程において使われてきた機器、
それらの一部を再現することを思いついたのには、回路図を入手できるようになったことのほかに、
LPからCDへと移り変り、これからさきCDから配信へと移り変っていくことで、希薄になっていくもの、
それについて考えてたことも関係している。

パッケージメディアとしての特色、その色の濃さに関しては、LPからCDに移った時点で、かなり薄れた。
これについては、別項、ショルティの「指環」のところで書いていく。

これから先、アナログディスクの名盤もハイビット、ハイサンプリングでリマスターされて配信されてくるであろう。
そうなることを望んではいる反面、「色」はある意味失われていく。
もちろん違う意味で鮮明にもなっていくであろうが、その失われていく「色」に、
いさぎよく別れを告げることはできるかといえば、正直いって難しい。
再生側のどこかで、その「色」をなんとかとり戻すことはできないだろうか、
そのための手法として、LPの名盤に刻まれた音が通ってきた「モノ」を、
再生側にも用意して、そこをもういちど通らせる。
そうすることで、「色」が復活してきはしないだろうか、
そんな妄想アクセラレーターをONにしてしまったようなことを思いついたわけだ。

だから最新録音やこれから登場する録音に対しては、こんなことをやろうとは思っていない。
あくまでも、まだレコード会社による、レーベルによる、
録音年代・手法による音の違いの特色がよりはっきりしていた時代の録音を、
アナログディスクではなく、これから先のフォーマットで聴いていくために思いついたことである。

Date: 9月 25th, 2010
Cate: コントロールアンプ像

私がコントロールアンプに求めるもの(その2)

これまで使ってきたオーディオ機器のなかでも、とくに気に入っていたものについては、
できるだけ回路図を、どこからか入手してきていた。
もちろんどうやっても手に入らないものあったし、
まだ手にいれていなくても、いつかは……と思っているモノに関しても、事前に手に入れるようにしていた。

回路図を見たからといって、音を良くすることにつながっていくことは、ほとんどない、といってもいい。
アンプやスピーカーのネットワークを改造しようと考えている人ならば、
回路図の入手は、音を良くする行為──ただ必ずしも改良につながるわけでもないが──につながっていく。

私の場合、知的欲求として、なにか特別なものを感じさせてくれるオーディオ機器が目の前に現れると、
とにかく回路図がどうしても見たくなる。

素子数が少なければ、実物をみて回路図をおこす、ということも、
以前ヴェンデッタリサーチのヘッドアンプ、SCP1でやったことがある。
やればわかるが、SCP1程度の素子数でも、けっこうな時間がかかる。
これがもうすこし規模の大きいコントロールアンプやパワーアンプになれば、
やってやれないことはないだろうが、まず無理といえる。

いまあらゆる企業がウェブサイトを公開しているし、
個人のサイトも、いったいどれだけの数があるのは想像もつかないほどある。
そういったサイトの中には、以前に手にいれたかった回路図を公開しているところが、さがせばある。

単にGoogleで検索をかけても、すぐには、というか、ほとんど見つからないにちかいといってもいいが、
あるサイトのリンクのページを見て、リンク先のサイトをひとつひとつ見ていく。
さらにそこから、またリンク先を、ということをやっていくと、
思わぬところで、欲しかった回路図が公開されている。

そうやっていくつかの回路図をダウンロードしていくうちに、ふと思いついたのは、
ラインアンプとして、スチューダーのA80、C37、テレフンケンのM10、
これらに匹敵する他のオープンリールデッキ、
それらの再生アンプのコピーをつくってみる、ということ。

Date: 9月 24th, 2010
Cate: コントロールアンプ像

私がコントロールアンプに求めるもの(その1)

感覚的には、今日のような日に真空管アンプの音、
それも一般に云われているような真空管アンプのあたたかみの音を、一年のうちでもっとも聴きたくなる。

真冬になればもっと気温はさがる。けれど、今日のような感じだと、まだなんらか暖房をいれるには、
まだちょっと早い気がする、という気持があって、とくに部屋を暖めるようなことはしていない。
もっと寒くなれば、部屋を暖める。だからなのだろうが、ほんのりあたたかい音が欲しているのかもしれない。

真空管アンプの音といっても、じつにさまざまで、思い浮べる音のイメージも人によってさまざまのはず。
私が聴きたいと欲しているのは、ウェスターン・エレクトリックの真空管を使った、良質のアンプの音。

こんな説明をされても、具体的な音のイメージは、
読まれるかたの頭に中には浮かんでこないことはわかったうえで、こんな表現をあえてしている。

それではそんな真空管アンプをどこにもってくるかといえば、
私の場合、コントロールアンプのところにもってきたい。
そうたとえば、以前ラジオ技術誌に、
新氏が発表されていたウェスターン・エレクトリックの101系列の直熱三極管の単段アンプ。
それほど大がかりでないアンプを、いま使っているコントロールアンプと交換するのもいいけれど、
CDプレーヤーとコントロールアンプのあいだ、
もしくはコントロールアンプとパワーアンプのあいだ、のどちらかに挿入するのがいい。

ここ数年、こんな日には「いつか作ろう」と思っている。思っているだけに、まだとどまっている。
そんなことを思っている一方で、この夏にはいくつかの回路図をインターネットで見つけてダウンロードしていた。
おもに探していたのは、スチューダーのC37、A80、クワドエイトのLM6200、
その他、アナログ全盛時代の録音用機材の回路図である。

テレフンケンのマグネトフォンM10の再生用アンプの回路図はもっている(実物ももっている)。
ノイマンの回路図もいくつか以前からもっている。

それらの回路図を眺めているときに、ふと思いついたことがあって、回路図あれこれ探し廻った。

Date: 9月 8th, 2008
Cate: コントロールアンプ像

パッシヴ型フェーダーについて(その1)

CDが登場、しばらくして話題になったのがパッシヴ型フェーダー。 
このとき、減衰量によって、出力インピーダンスが変化するから、 
使用に当たっては、フェーダー・パワーアンプ間の接続ケーブルは極力短くと言われていた。 

たしかに−6dBの位置でインピーダンスは最大になる。 
実際にはCDプレーヤーの出力インピーダンスも関係してくるので、厳密に−6dBではないが、
とにかくこのあたりでインピーダンスが高くなるのは、原理的に避けられない。 

でも、この−6dB付近をさけて使用すれば、それほど気にすることもないような気もする。 
むしろ短くしたいのは、CDプレーヤー・フェーダー間のケーブルである。 
そして短くするよりも効果的な接続方法があるのを、気づかせてくれたのは、
ラジオ技術誌に連載されていた富田嘉和氏の記事である。

出力インピーダンスの観点からみれば、 出力ケーブルを短くした方がいいように思えるが、 
アースの観点からみると、違ってくる。 

ボリュウムによって分流された信号が流れるアースと 、
入力と出力を同電位にするためのアースは分離すべきである。 

そのため入力端子は3端子のコネクターを使うのが簡単だけど、 
RCAプラグを使ってもいい。 
内部の配線は、ホット側に関しては、通常と同じ。 
ボリュウムのアースにつなげる端子とRCAプラグのコールド側と接続。 
出力端子のRCAプラグからの線は入力端子のRCAプラグには接続せずに、別途設けたアース端子に接続する。 

アース端子からCDプレーヤーの出力端子のアース側に接続する。 
これでボリュウムの帰還用アースと同電位のためのアースを分離できる。