私がコントロールアンプに求めるもの(その10)
管球式パワーアンプのように、比較的薄型のシャーシーの上に、
シリンダー形態のアンプ・モジュールを立てていくコンストラクションは、誰もが最初に思いつく。
これではコントロールアンプにはできない。
川崎先生のシリンダー形態のアンプ・モジュールを最初に見て思ったのは、
コントロールアンプに応用できる、だった。
だから、なんとしてでもコントロールアンプを構成していきたい気持が強かった。
川崎先生が、これを発表されて何年経つだろうか。
最近になって考えはじめたのは、アンプを構成するときに骨格をまず用意する、ということだった。
このシリンダーそのものはしっかりつくられたモノである。
だからアンプを構成する骨格の一部として使っていく。
具体的には、シリンダーよりも大きな直径の円盤と組み合わせる。
2枚の円盤でシリンダーを内包するかたちではさみ込む。
最低でも円盤の直径が3倍以上あれば、中心をあけた状態でまりわにシリンダーを6本均等に配置できる。
いわば円筒状の檻のようになる。これを水平にした状態だ。
円盤が3枚あれば計12本のシリンダーを配置できる。
円盤の直径を増していけば、シリンダーの数はさらに増やせる。
個人的には、そこまでして増やす必要性は感じていないけれど。
3枚の円盤によって、6本ずつ計12本のシリンダーを配置できる場合、
左側のシリンダーは、インプットアンプ・モジュールとして、
使い手が必要とする入力の数だけ用意すればいい。
6本のシリンダー(シリンダー1本あたり2チャンネルとすれば)、
6系統の入力を備えることができる。
もっと必要な人は、直径の大きな円盤にする。
右側のシリンダーは、アウトプットアンプ・モジュールとなる。