Date: 2月 26th, 2011
Cate: コントロールアンプ像
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私がコントロールアンプに求めるもの(その9)

MacPowerでの川崎先生の連載「モノのアンソロジー」のなかに、
ソリッドなシリンダー形態のアンプが載っていた。

このシリンダー形態は、いわばアンプ・モジュールにあたる。
アンプ全体の形態ではなかった。
だから、このシリンダーをどう配置し、アンプ全体を構成していくのかについては、自分で考える必要があった。

このシリンダーを、すっぽり、いわゆる箱形の筐体におさめてしまうのは、もったいない。
このことも、この数年間、ときおり考え続けてきたことのひとつだった。

シリンダーのひとつとひつをモジュールとして捉えた場合、
1980年代に登場したメリディアンのプリメインアンプMCA、コントロールアンプのMLP、
それからQUADの44、チェロのAudio Suiteが頭に浮ぶ。

これらのアンプは各入力端子ごとに、入力モジュールをもつ。
多くのコントロールアンプが、入力セレクターのあとにボリュウムコントロール、それからラインアンプ、
という構成なのに対して、これらのコントロールアンプは、入力セレクターの前にインプットアンプ、
もしくはバッファーアンプが置かれている。

MCAは入力を追加していくとアンプ全体の横幅が伸びていく。
Audio Suiteはブランクパネルのかわりに入力モジュールを追加していく。
44はフロントパネルはほとんど変化しないけれど、入力モジュールを交換できる構造だ。

これらの構成では、ライン入力は、2つのアンプを通って出力されることになる。
そのことによる音質劣化を嫌う考えの人もいるし、この構成のメリットをとる人もいる。

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